【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
1- 20
206: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:54:40.51 ID:sot8cAHCo

床を蹴り、血の上った頭でアラガミとの距離を詰める。
敵の存在を認めたアラガミは、真っ先に斬りかかるこちらの攻撃を、横っ飛びで軽々とかわしてみせた。
ヤツはその巨体にとって不利であろう狭所を物ともせず、むしろ跳んだ先の壁をバネにすることで、私に急襲を仕掛けてくる。
間一髪で攻撃をかわし、神機を振り下ろすも、既に着地を終えていたアラガミは再度その場から飛び退いた。

「はぁっ……はぁっ……!」

……身体が、重い。
アラガミの身軽さもあるけど、疲弊までは怒りで誤魔化せなかった。
健常なら捉えられた攻撃も、無理なく行えた回避も、全ての行動が後手に回ってしまう。
それなら、脚を封じるまでだ。

神機を構え直す。
現状でどこまで"ブラッドアーツ"に頼れるかはわからない。
けれど、この時の私にはそれを考える余裕も、判断力もなかった。

こちらの変化に素早く反応し、アラガミが飛びかかる。
ヤツの前脚の餌食になるより一瞬早く、私の神機は今度こそアラガミを捉えた。
前脚に喰い込んだ刃先を引き切ろうとした、その瞬間。


――視界が、真っ白になった。
それはまるで、つい先ほど生じた感覚のような――



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice