187: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/12/21(月) 00:02:22.02 ID:l2omP2Lio
「……下手に集団で動くより、相手に的を絞ってもらった方がリスクも少ないと考えただけだよ」
「シエルこそ、どうして待機命令を守れなかったの?」
「……待っていれば、君は次の指示を出してくれたんですか?」
私を見据える、疑念の目。
だけどそこには、そうであってほしいと信じようとする感情も混じっていて、それが私に二の句を継げなくさせる。
「どちらにせよ、それで自分が追い詰められてるんじゃ、世話はねぇな」
「やめなよ、ギル……」
沈黙する私達の間に、ギルと捕喰を終えたナナが割って入る。
言葉ではギルを宥めているけど、ナナ自身も私の行動に納得はしていないようだった。
「独りよがりな命令は聞けない……少なくとも、俺は置き物じゃないんでな」
「……お前が変に固執しなけりゃ、いくらでもやりようはあったはずだ」
「うーん……あんまり悪く言いたくないんだけど、私も今回はちょっと隊長らしくないと思うなー……」
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