172: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/10/28(水) 01:18:26.45 ID:3YDezVExo
◇
『……このままでは、アラガミの合流は避けられませんね』
私達はシエルの"直覚"と、オペレーターの指示を頼りに、逃亡したアラガミの追跡を続けていた。
入り組んだ市街地の中で、建造物を飛び越えられる虎型に対し、現状の私達に先回りできる手段は存在しない。
割り出されたアラガミの合流地点は、先ほどとは対照的に、障害物や遮蔽物の少ない、開けた場所が示されていた。
「片方は既に手負いとはいえ、ヴァジュラ2体の連携はバカにはできませんね……」
「目が見えないってことは、逆に言えば、簡単にもう一体と離れないって事だし……」
「さっきの狭路とは違い、今度は広場だ……そこら中を跳ね回られる可能性もある」
「スタングレネードと、ナナの"血の力"での分断を考えた方がいいな」
"――ジュリウスごめん!俺ちょっと行ってくる!"
「……」
「……どうした?」
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