提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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301: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2016/07/31(日) 22:52:28.71 ID:uwv4RRxW0
ここで阿武隈が我に返った。

完全に命令違反。

今回の命令は劇を成功させることであり、けっしてゲストに攻撃を仕掛けることではなかった。

さらに駆逐艦まで煽動してしまっているため、阿武隈は言い訳することができない。

龍驤「ほらほら、お客さんは長旅で疲れとるんや。はよう控室に案内したって」

阿武隈「えっと」

龍驤「それとな阿武隈、しかめっ面しやんとスマイルや。にぃ」

秘書艦の登場は一気に場の空気を変えてしまった。

阿武隈自身の心情もさることながら、港湾棲姫が再び手を下ろしたことからもそれが伺える。

阿武隈「こちらに来てくださぁい、ご案内します」

血の気が多い水雷戦隊だが、切り替えは速くさっぱりとしている。

罪滅ぼし、というわけでもないだろうが。非常に丁寧な振る舞いをする。

港湾棲姫は北方棲姫の表情を読み取り、軽巡と駆逐艦の咎を海に流した。

価値観の隔たりもあるだろうが、大切なものの順位をよく知っているとも言えた。

護衛要塞はそのまま待機。姫2体が阿武隈と駆逐艦に導かれ控室に移動する。

ここで初めて北方棲姫が動いた。

動くと言っても視線を動かすだけだったが、その視線の先にとらえたのは龍驤だった。

当然龍驤もそれに気が付き視線を交わす。

龍驤の視線は一度だけ北方棲姫の胸元、抱えている飛行機に移動した。

龍驤「……」

北方棲姫「……」

すれ違ったが互いにかける言葉はなかった。




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