提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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300: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2016/07/24(日) 23:30:32.94 ID:0ZnhPMBM0
隼鷹は自分に嘘を付いた。

知らないはずはなく、記憶というよりは記録に残っている。

隼鷹の初陣は北方海域。

その時、あの艦載機を確実に見ている。

誰のものかはよく知っている。

そこで合点がいった。

北方棲姫に臨戦してしまった艦娘は北の経験者達だった。

隼鷹自身も反応してしまっているが、拘束する側にまわった。

なぜか。

港湾棲姫「……」

阿武隈が号を出す直前から、港湾棲姫は片手を上げ始めている。

同時に2基の護衛要塞が砲撃準備を完了させていた。

こちらから仕掛けようとしたにもかかわらず、深海棲艦の方が戦闘準備完了が早かったのだ。

北方棲姫への攻撃は絶対に許さないという意思が見えていた。

仮に隼鷹が止めに入っていなければ港湾棲姫は確実に護衛要塞へ号を出していた。

阿武隈に従った艦娘以外は、これ以上刺激しないように艤装展開を諦めざる得なかったのだ。

状況が読めない阿武隈ではないが、その責任感が裏目に出てしまっている。

友軍を北方海域から連れて帰るという責任感、阿武隈に掛けられた呪いのようなものだ。

改二になったことで思いだけでなく、それを果たすだけの実力が伴ってしまっている。

隼鷹「やばい、そろそろ限界」

軽巡1、駆逐3相手とはいえ阿武隈は改二、駆逐1隻は改二、もう1隻は改にもかかわらず改二相当の高性能艦、残り1隻も不死鳥の二つ名を持ち急速に練度を上げている駆逐だった。

思った以上に短い時間だったが、隼鷹による拘束はここまでだった。

龍驤「なに遊んどんのや」

龍驤虎視。

阿武隈と駆逐艦達は硬直を禁じ得なかった。




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