提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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◆zqJl2dhSHw
[sage saga]
2016/04/24(日) 22:33:31.73 ID:OuFKJnQo0
――演習〜加賀・龍驤VS長門――
瑞鶴「……」
左を見ると、鳳翔、赤城、隼鷹、祥鳳、翔鶴と空母機動部隊が並んでいる。
瑞鶴「……」
右を見ると、北上、比叡、那珂、妙高、川内と水上打撃部隊が並んでいる。
瑞鶴「……えぇ」
前を見ると、阿武隈と大井が駆逐艦の相手をしている。意外なことに潮が大井に懐いていた。
そして真横には。
日向「まぁ、私というわけだ」
瑞鶴「あの、日向さん。何で私はここに座っているのでしょうか」
日向「面白い質問だ。君の隣に私が座っていることではなく、君自身が座っていることに疑問を持ったということか」
瑞鶴「はい」
日向「答えは至って単純。君に成長してもらうためだな。そんな君に、私は航空戦と砲撃戦の解説をするというわけだ」
瑞鶴「それって何でですか」
日向「秘書艦候補なのだろう? 秘書艦に強さを求められるのは当然だからな」
瑞鶴「あの、日向さん。それなんですけども」
言葉を遮る形で瑞鶴の頭の中に声が響いた。
分かっているが、現秘書艦が指令代行権を発動させての指示だから無碍にできないとのことだった。
瑞鶴「あ、え? 今、頭の中に……」
日向は涼し気な顔で、唇に人差し指を当てていた。
艤装に駆逐艦が2盃よじ登っているにも関わらず余裕の表情だった。
日向「しかし、瑞鶴か。君は実に良い名を授かっているな」
これは完全に日向の独り言だった。
瑞鶴「あと所属の艦娘が全員揃っているんでしょう? 遠征や出撃は?」
日向「全員ではない、青葉が船渠で眠っている。厳しい日程をこなしていたからな、そのまま休ませてやろう。提督もまだ眠っているな。また、今日、演習するのは彼女たちだからだ。見ることもまた重要な訓練と言うわけだ」
長門「加賀よ、楽しみにしていたぞ。今日こそは封殺させてもらおう」
加賀「私もそれなりに楽しみにしていたわ。前のようには行きません。完封は確定かしら」
戦艦と空母の間に火花が散った。
龍驤「一応、ウチも参加するで〜。一応」
大切なことなので2回言った。
龍驤「まぁ、ちゃっちゃとやってしまおか。瑞鶴、合図出して〜」
瑞鶴「え? うん。いいのそんなに軽く始めちゃって?」
長門「かまわんよ」
加賀「かまいません」
笑顔の長門と表情が読めない加賀。
一見して似ていない彼女たちだったが、内にある隠し切れない熱さは同じだった。
もう1秒たりとも待てなかった。
瑞鶴「じゃあ、はい。演習開始です!」
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