提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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◆zqJl2dhSHw
[sage saga]
2016/04/10(日) 23:11:41.99 ID:fna7Hy4H0
――射撃訓練場――
瑞鶴「ねぇ、加賀」
加賀「何かしら」
瑞鶴「今日って長門さんと演習するんでしょ、休んでなくていいの?」
加賀「まさか本気でそんなことを聞いているのではないでしょうね」
瑞鶴「本気で聞いてるわよ。いくら2体1でも相手は長門さんよ。疲れた状態で勝てるの?」
加賀「ただ勝つだけなら、間宮でアイスクリンでも頬張ってから臨むべきでしょう」
瑞鶴「でしょ?」
加賀「しかし、ただ演習に勝つことは目的ではありません。いつ出撃しても良いように、かと言って訓練をおろそかにするわけでもなく。平常心のまま臨み、そして勝つことが目的です」
瑞鶴「だけど」
加賀は射位から下がり、弽を取り外す。
加賀「劇の稽古の時、赤城さんはあなた達を残して先に沈みはしないといいましたが、私は違います」
瑞鶴「……え?」
加賀「私が先駆けます。私が矢面に立ちます。沈むときは私からです。ですが必ず敵勢力は削り取ります、ただでは沈みません」
その眼はただただ恐ろしい光を灯していた。
加賀「その時はあなたが決着をつけなさい」
瑞鶴「や、やだ! 何で加賀が沈まないといけないのよ」
加賀「最近、あなたのことを甘やかしすぎたかしら。五航戦、私達がどういった存在かを言ってみなさい」
瑞鶴「深海悽艦の脅威から皇国を護るための兵器よ」
加賀「そうよ。わかっているようね」
瑞鶴「けど」
加賀「はぁ。どうしようもないわね。いつか私も轟沈する時が来るでしょう。ですが、今日ではないですし、明日でもありません。それは深海悽艦を最後の1盃に至るまで沈めきった時です」
勝手を瑞鶴の頭に置きながら続ける。
加賀「人のことをとやかく言う前に、まずはあなたが頑張りなさい」
瑞鶴「わかったわよ、もう!」
怒る瑞鶴、口の端で笑う加賀。
瑞鶴「……ねぇ、今日も勝てるんだよね」
加賀「安心なさい。鎧袖一触よ」
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