795: ◆A0cfz0tVgA[saga]
2017/01/16(月) 00:33:29.99 ID:B0pI08Tp0
土御門はにやりと口角を釣り上げるが、それとは対照的にパチュリーは文字通り頭を抱えて溜息をつく。
彼女は上条当麻が提案する作戦というものを土御門の言葉で察したわけだが、
その作戦が余りにも荒唐無稽すぎるものだったからだ。
それこそ、それを容易に悟ってしまった自分の頭脳を呪いたくなってしまうほどの。
パチュリー「……彼が言う作戦のことは大凡見当がついたわ。 本当に……えぇ、本っ当に馬鹿げた作戦ね」
土御門「まぁ、誰だってそう思うだろうな。 出来の悪い都市伝説をクソ真面目に信じるようなもんだ」
土御門「こんな事を魔術師達の面前で発表しようものなら、今世紀最高の笑い話として拍手喝采間違いなしだぜい」
パチュリー「ふざけないで。 それを判っていながら、どうして彼の案に賛成したのかしら?」
パチュリー「貴方はもっと合理的で、現実主義的な人種だと思っていたのだけど?」
土御門「おいおい、そいつは心外だぜい。 流石に親友の命がけの頼みを合理性だけで切って捨てるような薄情者じゃないにゃー」
土御門「まぁ、論理もへったくれもないようなものだったら問答無用で却下してたけどな」
土御門「俺がカミやんの案を採用したのは、偏に『吸血殺し』の存在があったからだ」
土御門「吸血鬼の存在は御伽話だ何だと言われてるが、現実としてそいつらを滅ぼす能力は存在する」
土御門「しかも『吸血鬼もどき』もこの場にいるときた。 それなら一丁、試してみる価値はあるんじゃないかと思ってな」
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