とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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763: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/11/07(月) 00:15:11.15 ID:MjY1RhzW0

そんなレミリアの姿を見て、当麻の決心は今まで以上に強固となった。
彼女達を必ず絶望の淵から救い出してみせる。必ずハッピーエンドにしてみせる。
例えこの身が削がれようとも、彼女達を笑顔にしなければならないと。そう改めて誓った。


ものの数秒で接近してきたレミリアから右手が突き出される。
目標は上条当麻の頭部。直撃したら最後、彼の頭を水風船のように破裂させる凶悪な一撃。
例え掠ったとしても、肉を剃刀の如く抉りことが出来るだろう。
その一撃から『無傷で生還したい』のならば、全霊を以て回避しなければならない。
だが当麻は、あえてその手段をとることはしなかった。


レミリアの腕が彼の顔の横の傍を通り過ぎる。
バチッ!と、何かが弾けるような音と共に、当麻の脳髄に激痛が突き刺さった。
彼女の腕が耳を掠ったのだ。耳の一部が千切れ飛び、小さな肉片と僅かな血液が宙を舞う。
だが、そんなことは気にしない。耳の一つや二つくれてやる。それくらいなら、支払う代償としては安いものだ。
当麻は己の右手を握りしめる。全神経を集中させ、自身が持つ唯一無二の『拳(ぶき)』を掲げる。
二人の体がすれ違い、極限まで圧縮された時間の中で、互いの視線が交錯する。




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