730: ◆A0cfz0tVgA[saga]
2016/09/19(月) 23:57:34.25 ID:mw4mEHxs0
レミリア「戦えない!? そんなわけがないっ! まだ私には立つ足がある! 拳を作る腕がある!」
レミリア「手足の1本も引きちぎれないお前が……勝ったような口を利くなぁっ!!!」
レミリアは叫ぶ。文字通り、血反吐を吐きながら。
超能力者が魔術の行使することによる副作用。
戦闘中における幾度にも渡る魔術の使用は、吸血鬼に由来する治癒力の許容範囲を遥かに超えた損傷を彼女の肉体に齎していた。
今まで問題無く動けていたのは、肉体中を循環する魔力が吸血鬼としての治癒力を活性化させ、副作用を相殺していたからだ。
しかし当麻に殴り飛ばされた衝撃により、集中力が途切れたことで魔力の循環が停止。
それに合わせて治癒力も失われてしまい、その結果今まで無理をしていたツケを支払うことになったのである。
だから、彼女はもう戦えないのだ。
これ以上は悪戯に苦しみを引き延ばすだけだというのに。
それでも尚、彼女の瞳から憎悪の炎が消えることはなかった。
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