とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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706: ◆A0cfz0tVgA[saga]
2016/08/08(月) 00:40:19.78 ID:Bpm/9TPL0

上条「……っ!」



当麻は右手の拳を握りしめる。彼にとっての唯一、且つ最大の武器。
それをカウンターでレミリアに叩き込むことこそが、彼がとるべき最善の策。
愚直な直進に対して間を合わせることなど、彼にとっては難しいことではない。
眼の前の危険に自ら身を差し出すことなどいつものことである。
故にその策は、彼にとっては失敗する要素のないものだ。


――――しかしそれは、相手の意図が彼の思う通りのものであったらの話であるが。



ズガッ!



不意に何かが砕けるような、小さな音が聞こえた。
見やると、レミリアの槍が地面に突き刺さっている。
正しく表現するならば、『レミリアが地面に槍を突き立てている』。
当麻の場所から5メートルほどの地点。そこで彼女は自身の槍をバネにして、棒高跳びの要領で飛び上がった。




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