とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
1- 20
707: ◆A0cfz0tVgA[saga]
2016/08/08(月) 00:42:23.21 ID:Bpm/9TPL0

上条「なっ!?」



見上げる当麻を置き去りにして宙に舞った彼女はぐんぐんとその高度を上げ、
降りかかる雨の中を突き抜けて、最終的には10階建てのビルの高さまで達する。
紅い月光によって薄く紅色に染まった夜空を背に、水濡れの地上を、そして上条当麻を俯瞰した。
片手に握る槍を肩より少し上に持ち上げ、体を大きく後ろに撓らせる。
その構えから連想できる次の行動はただ一つ。


上条当麻はそれを予見し、大地に突き穿たれようとする槍を回避しようと行動しようとし――――



パチュリー『避けては駄目! 防ぎなさい!』



耳元に響いたパチュリーの叫びを聞いて、行動を修正しようとした刹那にそれは起こった。


突如、目の前に広がる極光。
それは当麻が眼を覆う間もなく収まり、次に見えたのはあり得ないほどの大きさにまで肥大した真紅の槍。
物理的に大きくなったわけではない。先ほどの膨大な光がレミリアの槍に収束し、
それでも収束しきれなかった光が帯のようにしてその周囲にまとわりついている。
その光が槍を大きく見せているだけだ――――元の10倍にも、20倍にも。



上条「――――!」



当麻は咄嗟に自分の右腕を動かそうとする。
しかしそれよりも速く、レミリアの腕が、握られた紅槍が振り下ろされる。
キュンッ!と鋭い風切り音が鳴り響き、一筋の流星が当麻に降りかかった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
859Res/553.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice