とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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703: ◆A0cfz0tVgA[saga]
2016/08/08(月) 00:37:11.18 ID:Bpm/9TPL0

レミリアは当麻の言葉を一笑すると、自らの魔力を右腕に集中させた。
紅電が迸り、バチバチという音と共に真紅の槍が具現する。
それと同時に彼女の体から血が吹き出るが、その傷は直ぐさま消え去り止血された。


ざりっと左足を前に出し、腰を低くする。右手で槍を握りしめ、左手はただ柄に添えるだけ。
その姿はお世辞にも、槍術を学んだ者の構えには到底及ばない。
しかしその一方で、人が編み出した術には存在し得ない『獣のような雰囲気』を感じさせる。



レミリア「パチュリーが施した『人払い』の結界。 その中にどうやってお前が入ってきたのか、未だに分からないが……」

レミリア「今となってはお前が何者かなんて、最早『どうでも良いことだ』」



ぽつりと獣は呟く。
少しばかり前のめりになり、槍を握る手に力が籠もる。
その力に呼応するかのように、槍は鈍い光りを明滅する。




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