柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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97: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2015/05/11(月) 11:34:32.05 ID:AekEfTjZO

しかし、行動の結果が現状よりも悪い方向に傾くのなら、それを許容することはできない。
ジュウの答えに、光は納得していないようだった。
上目遣いにこちらを見上げ、何かを訴えるように見つめてくる。
こういうところは、雨に似ている。
姉妹揃って、たまに犬っぽい振る舞いをしてくるのだ。
雨が小型犬だとすれば、光は大型犬。
どちらも愛らしいことに変わりはないが、それに負けて、ここで折れてしまうわけにはいかない。

「……姉貴にでも相談してみろよ。何かいい案が出るかもしれないし……」

「そ、それはダメ!」

何の気なしに出した提案だったのだが、光は思った以上に突っぱねてきた。
テーブルから身を乗り出して、全力で拒否の姿勢を表してくる。
その拍子に湯呑みが揺れ、お茶が少し溢れる。
気づいた時には間に合わず、お茶が光の手に少しかかってしまっていた。

「熱っ……!?」



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