8: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2014/11/25(火) 20:36:32.53 ID:tQslcSvIO
今は冬であり、そんな中待ち惚けをして風邪を引いてしまえば、そんなことはなかったとしても、雨は自分に責任を感じてしまうだろう。
それを良しとするほど、光のシスコンは伊達ではない。
うちの高校において、まだ中学生である光の知り合いは限られてくる。
そうなると消去法的に、ジュウに用事があって来たのだと考えられる。
「うう、う、うぅーっ……!」
顔を真っ赤にした光は、全身をプルプルと震わせながら、ジュウと雨の顔を交互に見比べている。
どうやら、雨の前では言いづらい内容のようだ。
その葛藤を察したジュウは、雨に声をかける。
「おい」
「はい、ジュウ様」
「お前、先に帰ってろ」
「え?」
光の間抜けな驚きの声を無視して、ジュウは雨の返事を待った。
507Res/213.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20