柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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6: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2014/11/25(火) 20:35:26.33 ID:tQslcSvIO
言っているそばからこれである。
ジュウは顔を顰めつつ、自分の名前を大声で怒鳴る人物を見遣る。
校門を出てすぐの所に、仁王立ちした少女の姿。
快活そうな瞳に、愛らしい顔立ち。
以前会ったときよりも少しだけ伸びた髪はポニーテールに結えられ、風に揺れている。
この少女の名前は堕花光。
苗字からもわかるとおり、雨の妹である。
身長は雨よりも高く、並ぶと光の方が姉のように見えるが、実際は雨の方が姉である。
光はシスコンも多めに入っているので、雨に付きまとうジュウのことを(実際には逆だが)、目の敵にしている。

「あんた、なにお姉ちゃんを連れ回してんのよ!」

「誤解だ」

「そんなわけないでしょ! お姉ちゃんが、あんたに連れ出される以外に補習をサボったりするわけない!」

確かに、端から見ればそうなのかもしれないが、この女には少しは人を信じるという選択肢は無いのだろうか?
ジュウが呆れつつも自分と雨が同伴している理由を説明しようとすると、いつの間にかジュウよりも半歩前に出てきていた雨が先に口を開いた。

「光ちゃん」



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