466: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/12/30(土) 02:09:09.37 ID:HfYWLYgWO
「あ、アンタ、私の友達にまで手を出そうっていうんじゃないでしょうね」
「お前には俺がどんな風に見えてるのか知りたいよ」
そんなジュウの言葉を無視して、光は早々に前を歩き出した。
まだ要件も伝えていないのに、どこへ向かおうというのか。
「光、実は――」
「――こんなところじゃ目立つから、もっと別の場所にしてほしいっていうのがわかんないの……!?」
振り返って、器用に小声で怒鳴る光の剣幕に、言葉を引っ込めるジュウ。
先日の駅前の方が人通りは多かったはずだが、確かに、当然ここの方が知り合いは多い。
ジュウもわざわざ聞かれたいとも思わないし、移動した方が良さそうだ。
目立ちたくないという光に気を遣って、ジュウは少し離れて後ろを歩くことにした。
下校する中学生の群れに混じって大柄な男子高校生が道を行く姿は違和感があるだろうが、学校から離れるにつれ、それほど視線も気にならなくなった。
道中、光はジュウが着いてきているか確認するよう、しきりに視線を送ってきていたたことの方が気になったぐらいだった。
しばらくして駅前の喫茶店に二人で入り、コーヒーを注文した。
「――それで、何の用なのよ」
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