464: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/12/30(土) 02:08:00.90 ID:HfYWLYgWO
視線の集中砲火はジュウにとっても耐えがたかったが、光に用があってわざわざここまで来た以上、逃げ出すことはできなかった。
光はジュウから逸らした視線を左右に忙しなく往復させた後、身体ごと勢いよく振り返り、今しがた出てきた校内に一目散に駆けていった。
「ちょ、ちょっと待ってて!」
予想外な光の反応にジュウは返事もできず、光の隣を歩いていた少女とともに、校門のど真ん中に取り残された。
未だにジュウへと降りそそぐ視線から逃れるように隅の方に移動すると、少女も当然のように付いてくる。
「彼氏さんですか?」
「は?」
「すごい度胸ですね。年下の中学生に手を出した挙句に、学校まで乗り込んでくるなんて」
「誤解だ」
「じゃあ、光ちゃんとどんな関係なんですか?」
「友達……の妹だ、あいつは」
「ふうん……。それなのに、わざわざここまで?」
好奇心、いや、敵対心だろうか。詰問口調の少女の言葉はところどころが刺々しい。
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