416: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/05/27(土) 21:00:29.48 ID:iQ7XYMi0O
笑顔で提案する真九郎に、夕乃は顔をひっこめる。
そのまま背を向けて、真九郎さんのニブチン、だの、私の意気地なし、だのとブツブツ言っている。
「おじいちゃん、今度、家族旅行でもしない?」
夕乃の反応に疑問符を浮かべる真九郎の反対側で、今度は散鶴が唐突な提案。
事態をニヤニヤと眺めていた法泉は、散鶴の言葉に大きく頷いて見せた。
「それも良いかもしんねえな。俺はしょっちゅう温泉やらどこやらに出かけてるが、久々に家族でってのも悪くない」
「お兄ちゃんも行くよね?」
即決された旅行話に戸惑う真九郎。
しかし、散鶴のねだるような視線に即陥落。
「うん、行こうか。ね、夕乃さん」
「もちろんです!!」
喰い気味に真九郎の手を握り、続いて散鶴の手を握る夕乃。
「私は本当に良い妹をもちました……散鶴、今度、何でも好きなものを作ってあげますからね」
「おっきいケーキが良い」
「腕によりをかけて作りますとも!」
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