柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
1- 20
415: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/05/27(土) 21:00:03.80 ID:iQ7XYMi0O

「あります」

「ほら、さっきまで一緒に稽古してたし……」

「稽古は稽古、私は私です」

何が違うのか真九郎にはいまいちよくわからないが、これ以上は長引きそうなので取り敢えず謝っておく。
女性が不機嫌な時に取り敢えず謝ってしまうのは良いことなのか悪いことなのか判別できないが、真九郎にとってこれはもはや習慣のようなものだった

「真九郎さん、私、なんとなく八つ橋が食べたい気分なんです」

唐突な夕乃の意思表明に、そうなんだ、と適当に相槌を打つしかない真九郎。

「真九郎さんも、食べたくありませんか?」

質問を重ねながら、ずい、と顔を寄せる夕乃。
真九郎はまたもや唐突な質問に頭を捻る。
八つ橋といえば京都の土産物として有名だ。
京都には仕事で何度か足を運んで、そのお土産として崩月家や五月雨荘の住人たちに買ってきたこともある。
一度食べたものを唐突に食べたくなることはよくあることだし、夕乃の質問はそういうことだろうか。

「わかった。今度仕事で京都に行くことがあれば、また買ってくるよ」

「え、あ、はい……」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
507Res/213.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice