363: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/17(月) 23:20:16.19 ID:bASNl0Z+O
『なになに? お嬢ちゃん、猫ちゃんを探してるのかな?』
軽薄そうな男が立ち上がり、切彦の後ろに回り込む。
真九郎の作戦通り、か弱そうな女性に反応したようだ。
筋肉質な男が顔を上げる。
『お前ロリコンかよ? こんなのが好みか』
『いやいや、厚着してるからわかんねーかもしれねえけど、なかなかいいスタイルしてると見たね。それにロリでも女には変わりねえよ』
『ロリ……?』
「落ち着いて切彦ちゃん! 作戦通りに!」
真九郎の声でどうにか理性を保った切彦は、再び不良たちに話しかける。
革ジャンのポケットから一枚の写真を取り出した。
『こんな……感じのにゃんこ、です』
『あーそれならさっき見かけたよ! 近くで』
軽薄そうな男が馴れ馴れしく肩を組みながら写真をのぞき込んでくる。
切彦が身体を強張らせたのを察したのか、男は舌なめずりをすると。
『案内するよ〜。ホントさっき見かけたばっかだからさ、マジで!』
小柄な切彦に対して圧し掛かるように肩を抱き、有無を言わせないといった力加減で誘導しようとする。
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