590: ◆S0mvz1PntgQY[saga]
2016/09/20(火) 04:43:29.98 ID:hFhRzfxk0
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「ヤバくない!? あれ」
愛結奈のテンションが若干おかしい。
とはいえ、この大きさのハコで、事務所のオンリーフェスだ。無理もない。
それに何より……
「うん……モノクロームリリィの二人も相当だったけど……二宮さんも入り込んでるなあ」
久美子の言う通りで、出演者のギアの掛かり方が中々尋常じゃない。ピンでモニターに抜かれたときに解るんだけど、眼力ね。
目に現れる力の入り方が、明らかにいつもと違うのよね。
「私たちもアゲていかないとね。礼子さんには恥かかせられないし、そもそも私たちのためにね」
「ん、良い顔してるじゃない」
愛結奈も、軽い緊張感と高いテンションを保った表情だ。
「ワタシ、今回って結構決意表明みたいなところあるからさ」
「決意…… えっ、移籍でもするの?」
久美子のそれはボケのつもりなのかしら……
「むしろ逆! ……バイト辞めたのよ。もう、アイドル一本よ」
愛結奈の返答に、驚愕する久美子。私は、バイトの話しなくなったから、何となく予想は付いてたけど。
「貯金が出来たから?」
「それもあるけど。まあ、礼子さんとガッツリ話させてもらってね」
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