男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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◆3Jh764FmrU
[saga]
2021/09/07(火) 04:51:01.57 ID:8g1Ib9ct0
男(……死ぬ、のか)
喉の奥からまだ溢れ出る血液に溺れる様に、俺は息を吐いた。
男(こんな……俺……は…………)
冷たい水に浸かるような感覚。
今際に感じる物は寒気だと聞いた事があるが、全然違う。
これは別の何か、違う場所に落ちる感覚だ。
男(……主任)
男「…………ごめん」
力を抜こうとするが、どうしても痛む部位が強張ってしまう。
いつの間にかダークトロルの声も聴こえなくなって来た頃、俺は次第に呼吸する事を諦めていった。
体の奥が冷え切って行くのを感じながら、俺は暗闇に落ちて――――
「目を、目を覚まして下さい……!」
――――暗闇に落ちて行く最中、突然ハッキリとした少女の声が聴こえて来た。
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