男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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◆3Jh764FmrU
[saga]
2021/09/07(火) 05:13:39.68 ID:8g1Ib9ct0
声の主が誰かは分からない。
主任でも無ければ、店員でもない。
女さんでも無い様だった。
「戦士様、目を覚まして……っ」
誰かが俺の体を揺さぶっている気がする。
だがその手は震えていて、俺の怪我を気にしているのか遠慮がちだ。
起きてあげたいとは思うが……何も考えられない。
「お願いっ……消えちゃ駄目……」
そういえば雨の音が聞こえなくなっている。
だというのに、何故この少女の声は聴こえるのだろうか。
そもそもこの場にはダークトロルがいたはずだ。
ここは危ない。
家に帰してやらないといけない。
それには、どうすればいいのだろう。
「…………!」
「まだ、あなたは捨てていないのですね……戦士様っ」
「ああ精霊ルビスよ……どうか私に今一度、勇気をお与え下さい……!」
立ち上がらなければ。
起きなければ、ならないのに。
なぜこんなに俺は眠いのだろう。
「聞こえますか……戦士様」
「ごめんなさい。私は未熟者だから……どうしてもあなたを蘇らせるのに"チカラ"が足りませんでした」
「けれど、私は……っ! あなたのおかげで今ここに、この決戦の刻に立っています!」
「本当ならばあの日……あの時、私は同胞たちと同じく消えている筈でした」
「ごめんなさい……ごめん…なさいっ……! ずっと、助けられなくて。あなたがたを救えなくてっ」
………………俺……は。
「だから、私の命をあげます」
「きっとそれが私の使命だったんです」
「……どうか負けないで下さい、闇は深く……冷たく恐ろしい。けれどそれに打ち勝たなければならないのです」
「……っ」
「あたたかいシャワーを貸して頂き……ありがとうございました」
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