男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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771:名無しNIPPER[saga]
2016/08/29(月) 06:34:11.69 ID:UQ6UXNVuo

主任は一つ、エビルマージを誤解していた。


それまでの彼女にとって、エビルマージというモンスターは自分よりも遥かに呪文に長けていて、恐るべき強さだと認識していた。

その上に油断もしない。

主任の使える魔法の悉くを撃ち落とし、余裕を持って撃破しようとするだろう。

そこまでは彼女の認識で間違いなかったのだ。

その先である。


    「遅い」


主任「っ!?」

< ガシィッ


既に疲弊し、魔力が尽きかけた彼女は全力で魔法を撃つことでエビルマージの視界を奪う。

その隙に彼女は接近戦を挑もうとしていたのだ。

ステータスは調べていた、エビルマージの近接戦となった場合の能力は恐らくレベル10程度の戦士のパラメーターらしいと。

故に主任はエビルマージを捉えてそこへ一撃を加えた。


それこそが間違い。


主任(は、離れない……引き剥がせない!?)

< ミシミシミシ……ッ


魔法使いのイメージと、ネット上にある『あくまで解析されただけのデータ』。

そんな物で八魔将の一人を量った事が、そもそもの間違いだったのだ。



エビルマージは『弱くない』。

    ドゴッ!!


主任「げ……ッぁ、うぁ……ッ……」グラッ……!





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