男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/06/18(木) 11:59:08.83 ID:JcnEtcnwO
立ち上がるより速く、死神は俺へ鎌を振り下ろす事が出来る距離。
俺の眼前へ近づいてきた橙色の衣を纏う化け物が、その白い歪んだ仮面を更に歪ませる。
男「……俺は……何も知らない…本当に、分からないんだ」
揺れる視界を元に戻そうと歯を食い縛り、立ち上がった。
男「お前達こそ、一体何なんだ……! ゲームの中から出てきたのか!! 何が……何が目的なんだよてめぇら!!」
< ピクッ
死神【……ゲーム…だと…?】
口元に付いていた吐瀉物を拭い、右腕に視線を落とす。
激痛が吐き気を、そして次第に冷静さを俺に与えてくる。
今の状況で俺に出来る事を探し出す。
『ガラケーと違って明るいんだな』等と考えながら、俺は死神の意識を此方へ向けさせる為に言葉を探す。
余裕は、無い。
男(は、はは…………)
男「実戦経験が無い奴ばっか? そりゃそうだ、こっちゃ平和な現実なんだよ!」
男「魔王が指示してんのかどうか知らねえがふざけんじゃねぇぞ!!」
死神【……黙りなさい】
< ガッ!
男「ぅぎぃっ!?」
死神【何者だ……我等が『王』の存在を知っているとは、ただの戦士ではないな?】
死神【あの方を何処まで知っている、貴様……】ギロ…
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