男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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239:名無しNIPPER[saga]
2015/06/18(木) 21:43:53.51 ID:apmAkkm2o

巨大な鎌を振り下ろした死神の気配が殺意とは別の物に変化した。

不味い……この位置では『見えない』。

何より再び右腕に突き立てられた刃が肉を抉り、骨に食い込むその痛みに意識さえ手放してしまいそうになった。


男「ぁ"ぁ"ぁ"……っ!! や、やめッ……ろぉおおおお!!!」ガチッ…!


死神【!】




      カァンッ……!!



少なくない量の血が右腕を伝い、赤いカーペットの敷かれた通路を更に赤黒く染める中で。

俺は渾身の力で足元に転がっていた鋼の剣の剣先を踏み込んだ。


男(チャンスは、多分一度だけ……!!)ガバァッ!!

死神【なっ…これ程のダメージを受けながらまだ動けるのか?】


    ギシッ……!


死神【ッッ!?】


俺との間で起き上がった剣を、驚愕の表情で見る死神。

同時に引き裂こうと動いた鎌を俺の右腕に着けられていた『豪傑の腕輪』で、瞬時に抑えつけたのだ。

そして、起き上がった剣の柄を逆手に掴んだ俺はそれを突き立てた。

血と胃酸で痛む喉を無視して、全力で叫んだ。





男「今だ主任 ────────ッッ!! 」








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