忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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517: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2015/03/27(金) 00:42:09.43 ID:YIgeImhp0
綾「……」ジッ


――この学校のこと、分かりますか? それならボクが教えて――


綾(……誰よりも早く、私に声を掛けてくれたのはシノだった)

綾(あの時はシノには失礼なことに、結局、成り行きで陽子に頼りきりになっちゃったけど……)

綾(当時から、シノの積極性とか気配りは凄いと思ってたのよ……)

綾(この前の文化祭の時だって……あなたがあんなことを言ってくれなかったら……)


忍「? 綾ちゃん?」キョトン

綾「……シノ、ちょっといい?」コホン

綾(だから――)


綾「――私も、よく知らないことだけど」


綾(今度は私が……助ける番、よね?)



綾「イギリスって、その……『一夫多妻制』じゃないわよね?」

忍「いっぷたさい……」

陽子「えっと……『一人の男の人相手に、女の人は何人でも結婚できる』みたいな感じじゃないかな」

忍「なるほど……一つ、勉強に」


忍「あ」ハッ

綾「気付いた、シノ?」

陽子「――ってことは」

忍「私……あのお二人と結婚できないじゃないですか」モジモジ

陽子「そうなるよなぁ……」

綾「――いえ、でも」

綾「そのことをイギリスに住んでいるお父さん方が知らないわけない、わよね」

陽子「あ、そっか……」

忍「そ、それでは、どうして……?」

陽子「――ね? 名探偵綾?」

綾「そ、その呼び方やめてってば」アセアセ

陽子「文化祭で見せたキレを、もう一度お願い」

忍「……文化祭で見せた?」キョトン

綾「シ、シノ、なんでもないのよ」カァァ


綾「……えっと」

綾「実際は結婚できないにも関わらず、シノが結婚できるか聞いてきた」

綾「それをシノに聞く理由――」

綾「……そういえば、シノ。あなたがお話ししている間、アリスたちは?」

忍「あっ、お二人はお風呂に入ってました」

陽子「……つまり、シノだけを相手にしていたんだ」

忍「はい」コクリ

綾「――そういうことなら」


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