忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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409: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2015/02/01(日) 00:29:44.65 ID:sef3L+Kl0
カレン「シノのお陰で、本当に助かりマシタ」

忍「それは良かったです」

忍「それでは、一緒に帰りましょうか」

カレン「――イエ」

カレン「わ、私! ちょっとクラスの人たちの所へ――」アセアセ

忍「……そう、ですか」

忍「分かりました」

カレン「……」ジッ

カレン「シノ」

忍「はい?」


カレン「――I like you very much」







 ――そう言って、カレンは走っていきました。
 私は、そんな彼女の後ろ姿を見つめながら、さっきの英語に思いを馳せます。


(あいらいくゆー……?)


 さすがの私でもI Like Youの、それぞれの意味くらいは知ってます。
 私 好き あなた……


(じゃあ、最後のべりーまっちは)


「あなたが大好き、だよ。シノ」
「そういう意味だったのですか。さすがは、アリスです」


 私の悩みに颯爽と答えてくれたのは、大好きな金髪少女でした。
 アリスは、ゆっくりと私に近づいてきます。


「つまり、カレンはシノが大好きってこと」
「えへへ、照れますね」
「ただの『好き』じゃない、っていうことを強調したんだよ」
「……」


 黙り込んだ私に、アリスはしっかりと視線を合わせてきます。


「シノ、カレンとハグしてたね」
「……アリスも一緒に来ればよかったのに」
「うん、そうしたいと思ったよ。カレンと、その……キ、キス、しそうになるまでは」


 そう言うと、顔を赤らめながら地面に視線を落としてしまいました。


「私ね、どうすればいいのかわからないの。もちろんカレンのことは心配だし、いつも笑ってるシノが顔を曇らせてることも 心配だよ」
「……アリス」
「で、でも……私、もう二人に置いていかれちゃったし。二人とも告白されたのに、私だけ……」
「――!」


 アリスはブラウスをギュッと掴みながら、身体を震えさせています。
 その目に、さきほどのカレンと同じような光がきらめいたのは見間違いではないでしょう。
 アリスもまた、目を潤ませていました。


「どうすればいいんだろう、って……そう思ったよ? でも、私は、もう――」


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