忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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282: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2014/01/09(木) 00:47:52.68 ID:5OGn1x0I0






 ――あれ?


「……?」


 目を開けてみると、辺りはシーンとしていました。
 近くには、少しだけ服装が乱れた、愛する二人の金髪少女。
 二人は仲良く手を繋いで、スースーと寝息を立てています。
 

「――可愛いですねぇ」


 そんな二人の頭を撫でると、「うぅん」と声を上げて、寝返りを打ってしまいます。
 本当に、愛しくてたまりません。
 正直、「その服装をもう少し……」と邪な気持ちが働いてしまいましたが、さすがにマズいという気持ちは私にもありました。
 だから、優しく見つめるにとどめておくことにしましょう。


 さて、視線を変えてみると、そこには――


「……あ」


 二人の、友人の姿がありました。
 陽子ちゃんは壁に頭を寄せながら、静かに眠っています。
 そして、そんな陽子ちゃんの膝に――


「――よう、こ」


 ちょうど膝枕になる格好で、綾ちゃんも眠っていました。
 そんな二人の姿は、こちらの金髪少女二人組とはまた違った意味で、絵になりそうな光景です。


「……」


 ゆっくりと、私は立ち上がりました。
 その際、少し頭がズキンとしたことで、「もしかしたらさっきの飲み物は……」とようやく得心がいきました。
 道理で、理性が言うことを聞きにくくなっていたわけです。


 そして、二人の元へと歩いていきました。
 足取りは確実に、誰も起こさないように静かに、静かに――


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