忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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283: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2014/01/09(木) 00:48:31.01 ID:5OGn1x0I0
「――陽子ちゃん、綾ちゃん」


 ――私は、シノのことは――


 なぜだか、この言葉は脳裏に残っているようです。
 アリスやカレンとじゃれ合っている中、どうしてかこの陽子ちゃんの声だけが――


「……もう」


 スッと、陽子ちゃんの髪の毛に手を伸ばします。
 「んん」とほんのちょっと声を上げますが、起こさない程度の加減のまま、ちょっぴり撫でました。
 続いて、綾ちゃんの綺麗に揃えられた髪にも――


「……」


 どうしてでしょうか。
 どこか複雑な気分がしてしまうのは。


 その答えは、また後で考えましょう。
 とにかく今は、ゆっくりと寝ることが大切なような気がしました。


 金髪少女の元に戻り、私は静かに二人の間に横たわります。
 二つのいい匂いをすぐ近くで感じられる喜び。
 それを噛み締めながら、私は再び目を閉じて――










 ――シノの、ことは……――



 



 ――大事な、『友達』だって、そう思ってるよ――


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