忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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◆jOsNS7W.Ovhu
[saga]
2014/01/09(木) 00:45:37.73 ID:5OGn1x0I0
……そして。
「――ほら、アリス」
「ああ、そ、そんなことっ……シノォ」
今、目の前で展開される光景。
その二人の友人は、お互い色っぽい表情を浮かべながら、抱きついたまま離れない。
「陽子の、バカァ……」
で、さっきからグスッとしながら、私のすぐ近くに顔を寄せる綾。
「――なぁ、カレン?」
綾には悪いけど、一回確認しておきたかった。
「? どうしたデスカ、ヨウコ?」
シノたちの方へ向かったカレンが、私の方を見てキョトンとしている。
私は、ジュースの入った缶を掲げてみせて、
「下の方に小さく、『Alcohol 3%』とか書いてあるように見えるんだけど……」
底の部分を指し示しながら、聞いてみた。
「……アァ」
カレンは得心がいったという表情で、ポンっと手を打った。
「Sorry……それ、パパも好きなものだったんデス」
「……つまり?」
「私が間違えて、『含まれている方』を持って来ちゃったんデス……」
――ああ、なるほど。
要するに、お父さんの飲む方と間違えてしまった、と。
まぁ、パッケージが似ていることは珍しくないのかもなー……。
「もう、陽子! 私を無視してぇ……」
カレンと話していると、更に綾が顔を寄せてきた。
っていうか、近い近い!
「あ、綾……一旦、引いてくれ」
荒っぽくならないように綾の手をどかして、彼女の肩を掴み、元の場所へゆっくりと戻した。
そんな私を綾は「うー……」と、恨めしそうに見ていた。
「ほら、アリス……顔、真っ赤ですよ?」
「あぁ、シノ! な、舐めちゃダメぇ……!」
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