忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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◆jOsNS7W.Ovhu
[saga]
2013/12/16(月) 17:50:48.44 ID:wwKpbdsW0
「あっ、やっぱりカレン――と」
「……どちらさま、でしょう?」
まったく、アリスとシノまで陽子に巻き込まれてるんだから。
そう、だからしょうがない。
3対1じゃ、勝ち目がないのだから――
「なんだ、綾も結構やるな……」
「ち、違うわよ!」
声を押し殺しながら、私は視界の中の二人を見つめる。
改めて状況を見てみると、一方がカレンなのは確実だった。
あの特徴的な金髪とパーカーで、彼女でないわけがない。
そして、もう一方は――
「……誰?」
「うーん、見たことのない……」
男子用の制服を着ていることくらいか。
なるほど、男子生徒とカレンか。
ふーん……
……。
「――つ、つつ、つまり?」
「綾、落ち着け」
れ、冷静になれるわけがないじゃないっ!
つまり、その……「そういう」こと、よね?
人気のない場所。
男子と女子。
見つめあったまま動かない、二人の姿。
「……カレン」
私が必死に落ち着こうとしていると、すぐ近くから声がした。
見れば、アリスは胸の辺りで手を握り締めている。
……やっぱり、英国少女にもわかるのね。
そして――
「――」
シノは、静かに、二人を見ていた。
その瞳は透き通っているように見えるほどきれいだった。
けれど、普段浮かべている笑んだ表情は、窺えなかった。
アリスはなんとなく心中がわかる気もするけれど、こういうときのシノは本当にわからない。
彼女が真剣になることなんて、滅多にない。
こんな、心から神妙な顔つきをすることなんて、それこそ――
「……あっ」
陽子の声で、我に返る。
再び二人を見れば、男子生徒の方が頭を勢いよく下げていた。
対するカレンの表情は――ここからでは、よく見えない。
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