忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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252: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2013/12/16(月) 17:49:57.32 ID:wwKpbdsW0
「……」


 移動教室中のことだった。
 私たちが「それ」を見たとき、一瞬、世界が凍りついたような気がした。



「あの――!」
「……!?」



 視界の中で躍る金髪。
 止まった時間。
 息を呑んでしまう、私たち。


 あの光景が、離れてくれそうにない――





 その時は校舎を跨いでの移動で、私たちは昇降口で靴を履きかえていた。
 お昼休みの終わりのことで、慌ただしく生徒が出たり入ったりしていた。


「……ん?」


 いの一番に反応したのは、陽子だった。
 なにやら神妙な顔つきになったかと思うと、キョロキョロと辺りを見回し始める。


「どうしたのよ、いきなり」
「……綾。聞こえないか?」
「どうしたんですか?」
「ヨウコ?」


 シノとアリスもやってきて、陽子を囲む格好となった。
 そろそろ教室に移動しないと、先生に怒られちゃうわよ――
 と、そんなことを言いかけた私は、


「カレンと、誰かの声だ」


 その言葉に、言葉をなくしてしまった。




「――!」
「……?」


 陽子が先導して、私たちを連れて行く。
 ここは、校舎裏。
 普通、学校関係者はなかなか使うことのない場所だった。


「――やっぱり」
「ね、ねぇ、陽子……やっぱり、覗き見なんて」


 彼女の袖を引っ張りながらそんなことを言うものの、


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