らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅 24 4/5
[saga sage]
2014/05/12(月) 20:58:13.89 ID:Vjt6sNjH0
神崎さんはカッターナイフを机に置くと話し出した。
神崎「5年前……降りしきる雨だった……重要な作戦だった、目的は貿易会社の情報収集、二人同時の作戦だった、私は先に潜入し資料室からファイルを入手した、
彼女は……あやめは警備室から鍵の型を取るはずだった……私は待った、あの神社の入り口で……そこが待ち合わせの場所だった、彼女は時間になっても
来なかった、まさか……失敗したのか、携帯で連絡を取りたかったがそれはしないと言う約束だった……それでも私は携帯に手を掛けた、その時だった、
彼女のバイクのエンジン音……近づいてくる……だが、突然音が止まった……私は夢中で走った、音の止まった場所を目指して……そこで私の見た光景は……
倒れたバイク……エンジンは掛かったまま、そしてその先にあやめが倒れていた……ヘルメットは壊れいた、私は彼女に駆け寄った、見たところどこにも外傷は見当たらない、
あやめはゆっくりと目を開けるとにっこり微笑んだ、そして私に鍵の型を取った粘土を私に渡した……そして目を閉じた……もう二度と目を開ける事はなかった……」
神崎さんが交通事故で死んでいた……
こなた「お稲荷さんだったら直ぐに治療すれば助けられたでしょ……」
神崎「……それは過大評価だ、私達は万能ではない、しかしあの時出来うる事は全てした」
こなた「それで、この事は私以外に誰かに話したの」
神崎さんあ首を横に振った。
神崎「いや、君が初めてだ……」
私はあやめさんを見た。彼女は目を閉じている。神崎さんの言うようにただ眠っているだけみたい、今にでも目を開けて起き出しそう。
こなた「あやめさんは命を懸けてまで真奈美さんに会おうとしていた……ただ逢いたいだけでそこまで……」
神崎「あやめの親友が今、死の淵に立たされている……彼女は幼少から病弱だった」
死の淵……あやめさんの友達……もしかして。
こなた「もしかしてまなみちゃんの演奏会に来るはずだった記者じゃない、えっと確か井上さんとか言っていた」
神崎「そう、井上浩子、あやめの同僚で高校時代からの友人だ……真奈美なら井上さんを治せる方法を知っている、それに賭けるしかなかった、あやめならそうしている、
あやめは真奈美ならその方法を知っていると言っていた」
こなた「その友達って癌かなにかなの?」
神崎「脳腫瘍だ、以前摘出して再発した、もう手の施しようがないと医者は言っていた」
それでこの作戦を急いでいたのか。
それにしてもあの時のかがみと同じような状況じゃないか……
こなた「……例え真奈美さんが居たとしてもあの薬は直ぐには作れない、2年の熟成期間が必要なんだよ」
神崎「なんでそんな事を知っている……」
そうだった。私はつかさが一人旅をした話しかしていなかった。その続きを話していれば……何故話さなかった、それは私がそれを選んでいたから話さなかった……
まだ私はつかさに話させようとしていたのか。バカ……だな私って。
こなた「以前真奈美さんの婚約者のお稲荷さんとつかさが作ったから」
神崎「ふふ、どうあがいても無理だったか」
つかさが作った……あの時作った薬……まてよ、まだ全部は使っていない。
こなた「待って、まだある、その薬まだあるよ」
神崎さんは私を見て驚き少し嬉しそうだった。
神崎「本当か」
こなた「以前調子が悪かった時つかさが薬を薦めたからまだあるよ、早く行こう」
神崎「そうか」
神崎さんは微笑むと紙に何かを書い私に渡した。
こなた「何?」
神崎「井上浩子の入院している病院の名前と住所だ、念のため主治医の名前も書いておいた……」
こなた「だめだよ、一緒に来ないと……」
神崎さんは首を横に振った。
こなた「なんで、井上さんは私達から見たら赤の他人だよ、神崎さんが直接頼まないとダメ」
神崎「それは出来ない」
こなた「どうして?」
神崎「逃げるとき、警備員に顔を見られた……」
こなた「大丈夫だよ、顔を見られたくらい、分からないよ」
神崎さんは首を横に振った。
神崎「見られた人物がまずかった、彼はヨーロッパで名うての殺し屋だ……まさか日本に来ているなんて、しかも貿易会社の用心棒とはな、じきにこの家に来る、君も危ない、
早く帰りなさい」
そういえば叫び声が日本語じゃなかった警備員がいた。
こなた「帰れって……いくら殺し屋でもこの日本で変な事なんかできないから大丈夫だよ」
再び首を横に振る神崎さん。
神崎「小林さんから聞かなかったのか、そいつにもう何人も消させている、そして裏には貿易会社の力がある、真相は闇へから闇に……この日本も例外ではない」
……私ってそんなヤバい所に手を出してしまったのか……
神崎「今更そんな顔をしても遅い……幸い消す目標は神崎あやめだけだけだ、君は関係ない」
神崎さんはじっとあやめの顔を見ている。
こなた「私が帰った後、どうするの……」
神崎「殺し屋と刺し違えてもあやめを守る」
名うての殺し屋と現役のお稲荷さんの格闘……凄まじい光景になるのはすぐに想像できる。
神崎「君は……いや、君たちはよくやってくれた、感謝している、これからは私の選んだ道だ、もう忘れてくれ」
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