らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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346:こなたの旅 24  3/5[saga sage]
2014/05/12(月) 20:56:38.14 ID:Vjt6sNjH0
 私は神崎さんの部屋に通された。男性は神崎さんの椅子に腰掛けた。
男性「さて、何から話そうか」
私は床に腰を下ろした。
こなた「名前は……何て呼べばいい?」
男性「名前か……日本に来る前はレルカンと名乗っていた……神崎でいい」
こなた「神崎さん……」
神崎「日本に来たのは10年前、それまではヨーロッパ各国を転々としていた、目的は只一つ、君の持っているメモリー板だよ、人間に渡れば私達の存在を知られてしまうからな」
こなた「メモリー板……」
神崎「そう、メモリー板を人類に渡さない為にね、在るのは分かっているが場所が分からない、でも大体の見当はついていた、
   その一帯に人類を近づけないように有りと有らゆる方法を使った、幻影、毒、呪術も織り交ぜた、そのおかげでつい最近までは呪われた土地として
   人間を寄せ付けなかった、しかし突然その呪われた土地に手を出した人間達が現れた、流石に知恵をつけてきた人間に小手先の術では追い払うのは無理だった」
こなた「その土地に手を出した人達って……」
神崎「そう、貿易会社だよ、彼らはトレジャーハンターを雇って発掘を始めた、私もその中に入り隙があればメモリー板を入手できる機会を待った、しかし結果は
   彼らに先を越された、一個人の力では組織には勝てない、そこで私は情報の集まる場所……報道関係の仕事に携わりメモリー板の所在を追った」
こなた「それで日本に?」
貿易会社か……結局あの会社にはいいようにされっぱなし、あの神社を取り戻したのが唯一の勝利。
神崎「そう、それで調べていくうちに神崎あやめに出会った……彼女は貿易会社の不正を調べていた、彼女の勘は鋭い、私がお稲荷さんであることは出会って数日で
   見抜かれてしまった、彼女は真奈美の話をし、私はメモリー板の話をした、お互いの利害が一致し協力する事になった」
こなた「それじゃ神崎さん……いや、あやめさんは真奈美さんを探していたの?」
神崎「お稲荷さんを助けるなんて公表は出来まい……それでも二人では力不足だ、もっと協力者が欲しい……そこであやめは貿易会社に反感を持っていそうな
   人達をリストアップした、ライバル会社の関係者、ワールド会社の関係者……もちろん君の働くレストランも候補だ」
こなた「レストランかえでが?」
神崎さんは頷いた。
神崎「ああ、彼女は貿易会社から神社を買い取り、町に無償提供した人物が必ずそのリストの中に居ると確信していた、その人物ならきっと力になるってね……
   それでその人物はかなりITに詳しいと考えて、IT関連会社や情報通信会社を優先して調べた、君達のレストランはリストの最後尾だ」
それでこんなに遅く来たのか……でもそんな話はどうでも良かった。私の聞きたいのはそんな話じゃない。
こなた「神崎さんは、神崎あやめさんはどこに居るの、貿易会社に居るなら早く助けないと」
神崎「余計な事はしたくなかった……君は協力さえしてくれれば良かった、しかしそれは無理だったみたいだね……」
何を言っているのかさっぱり分からない。
神崎さんは突然立ち上がった。そして彼はベッドのところまで移動した。そして徐にベッドのマットを持ち上げた。
こなた「な、なにこれ……」
マットの下は空洞になっていた。そしてそれはあった。それは人の大きさ程だった。細かい糸で包まれている……まるで、蚕の繭みたいだ。
神崎さんはカッターナイフを取り出すと繭の上のほうに切り込みを入れた。そして皮を剥ぎ取るように捲った。
その皮の下にあったのは神崎さん……神崎あやめさんの顔だった。目を閉じて眠っているよう。
神崎「まるで生きているみたいだろう、私の持てる知りうる限りの防腐処置をした、あの時のままの姿だ……」
こなた「防腐処置ってどう言う事」
神崎「彼女は、神崎あやめはもうこの世に居ない、亡くなった……」
亡くなった……ついさっきまで会っていたのに、話していたのに、作戦まで一緒に行動して、助けて助けられもしたあやめさんが……
こなた「いつ……何時なの」
神崎「言わなければならないか」
こなた「ここまで話して、それはないよ」
神崎「そうだな……」




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