らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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348:こなたの旅 24  5/5[saga sage]
2014/05/12(月) 20:59:33.83 ID:Vjt6sNjH0
 神崎さんの選択……
私はあやめさんの顔を見た。
神崎さんは最後の集合場所をここにしていた。最初からこうなるのを予測していたからそうした。
あやめさんは、彼女の選択は何処に、彼女が生きていたとしても必ず私は彼女と逢っていた。その後の展開は……神崎さんの変身が完璧ならそう変わることはないよね。
でも、あくまで神崎さんの化けた神崎あやめ……神崎さんの選択だよ。
もし、あやめさんが生きていたらどうする。
神崎「もう時間がない、早くここを離れろ……」
うんん、いくら考えてもあやめさんはあやめさん、彼女でないとどうするなんて分からない。
そんな事より私がこれからどうするかが問題。
その時だった、私の中にあるアイデアが浮かんだ。でもそれはとっても危険。これが成功するなんて分からない。成功してもどうなるか……
神崎さんは立ち上がった。
神崎「動かないなら力ずくでも帰ってもらう」
力ずく。私に金縛りの術でもかけるとでも言うのか。その後催眠術をかけて帰すつもり、そうだとしたらじっくり考えてはいられない。
すすむさんは言っていたっけ、方法も手段もあるなら選択肢の一つになるって……今の私にはその方法も手段もある。ただそれは一度も経験した事がないって事だけ。
でもそれは元気だま作戦の時だって同じだった……それなら私の選択肢は一つ。
決めた……私は決めた。
こなた「帰らない」
神崎「泉……私を見ろ……」
今、私は自分だけの選択をしようとしている。つかさでも神崎さんでもあやめさんでもない。そう、私が選んだ選択を。
『カチッ!!』
私は神崎さんの方を向いた。
……
……

 私はつかさの家の前に立っている。あれからもう一日も経っていた。
『ピンポーン』
呼び鈴を押すとつかさが飛び出してきた。
つかさ「こなちゃん!!今までなにしてたの、心配したんだから!!」
珍しく怒っている。今はその話をしている時間はない。
こなた「つかさ、今すぐお稲荷さんの秘薬が欲しいんだ」
つかさ「えっ?」
驚いた顔で私を見る。
こなた「どうしても使いたい人がいるから、良いよね?」
つかさ「どうしたの、いきなり、こなちゃんの友達にそんな重病な人居たっけ?」
こなた「つかさの知らない人なんだ、だけどどうしても助けたくて……」
つかさ「知らない人……?」
こなた「お願い……」
私は両手を合わせて頭を下げた。
つかさ「そんな……頼まれても……よして、そんな事したって」
そうだよね、見ず知らずの人に大事な物をあげるなんて早々できる事じゃない。それは分かっている。
こなた「お願い……」
私は更に頭を下げた。もうこれしか出来ない。
つかさ「頭を上げて、あげたくてもあげられないの……」
こなた「え?」
つかさ「薬は……もう使っちゃった……だからもう無いの……」
こなた「使った……まだ半分位残っていたでしょ、みゆきさんの研究用に渡してもまだ何回分は残っているよね……」
つかさは首を横に振った。
つかさ「うんん、使っちゃったの……かえでさんに……」
こなた「かえでさんって……退院したんじゃないの……そんな薬が必要だったなんて聞いてない……」
つかさ「こなちゃんが大切な仕事をしているからって……かえでさんから言わないように言われたの……本当はとっても危なくて……お腹の赤ちゃんも危なくて……
    使うしかなかった……」
そんな……私の計画が……
かがみ「こなた……あんた……」
玄関の奥から低い声……この声は怒っている……しかもこれは相当マジだ……
かがみ「いったい何をしでかした……今朝のニュースを知らないわけじゃないでしょうね」
こなた「え、何……?」


『昨日の深夜0時頃、○○県○○郡○○町神崎正子宅で火事があり、127平方メートルを全焼しました、民家から焼死体が発見され身元の確認を急いでいます、
 民家は母と娘の二人暮らしで、娘の神崎あやめさんではないかと調べを進めています……出荷原因は台所で……』

つづく



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