らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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ひよりの旅 70/112
[saga sage]
2013/02/11(月) 20:53:15.19 ID:W145K4B60
私はゆーちゃんと待ち合わせをしていた。東京都内のとある駅前。
こんな所で待ち合わせは初めてだ。私もこの駅を降りるのは初めてだった。
風邪が治り私もかがみ先輩を救うために皆の手伝いに参加している。あれから何週間か経つけど目的のお稲荷さんは見つかっていない。まなぶは
以前住処だったつかさ先輩と泉先輩が住む町の神社に行ったがもぬけの殻だったと言う。お稲荷さん達は全員何処かに引っ越してしまったみたいだ。
そういえばつかさ先輩の彼氏もお稲荷さん。二人は別れたと聞いたがそれと関係あるのだろうか。
「おまたせ」
後ろから男性の声。まなぶの声。私は振り向いた。
ひより「まなぶさん……」
まなぶ「なんだい、私ではいけないような顔をして」
ひより「い、いや、ゆーちゃんと会う約束をしたものだから、意外だった」
まなぶ「小早川さんは岩崎さんと一緒に別行動してもっている、彼女達は彼の自宅に向かっている、私達は彼の仕事場に向かう、どちらかに居るはずだ」
ひより「彼って誰?」
まなぶ「もちろん私の仲間の……」
ひより「ほ、本当に、早く行こう……何処!?」
私はまなぶの手を掴み歩き出した。早くかがみ先輩の病気を治してもらいたった。逸る気持ちを抑えられなかった。
ひより「……法律事務所……」
まなぶ「そうだ、そこに私の仲間が居る、そこに居なければ小早川さんが向かっている自宅に居る」
私が思っていたのとはかけ離れた所に案内された。病院かどこかの研究所かと思っていた。
待てよ……法律事務所……って。確かかがみ先輩の彼氏も法律事務所で働いていたって言っていた。
ひより「ちょっと、かがみ先輩の彼氏も法律事務所で働いているって聞いたけど、これって偶然なのかな」
まなぶは法律事務所の玄関を見ながら答えた。
まなぶ「偶然もなにもない、かがみさんの彼氏だよ」
ひより「え……も、もしかして、かがみ先輩の彼氏もお稲荷さん……」
まなぶ「その様だな、すすむが彼女を呪いの診断をした時に微かに仲間を感じたそうだ」
かがみ先輩の彼氏もお稲荷さん……かがみ先輩はそれを知っているのだろうか。ややこしいとか言っている所から察するに知らないと考えた方がいいかもしれない。
まなぶ「かがみさんには悪いが尾行させてもらった、それでこの法律事務所と自宅を突き止めた」
まてよ、何故だ。何故そんなまどろっこしい事をする。
ひより「こんなコソコソしていないで直接頼めば済むでしょ、かがみ先輩の恋人なら直ぐにでも病気を治すはず」
まなぶ「いや、彼では病気は治せない、恐らく彼なら仲間の居場所を知っていると思ってね、かがみさんと一緒に居ない所を見計らって彼と会う作戦だ、
事務所から出てきたら聞くつもりだから、しばらく張り込みをしよう」
ひより「え、あ、はい……分った」
そんなにうまい話はなかったか。
それにしても、つかさ先輩、かがみ先輩、いのりさんにまつりさん。ものの見事に四姉妹がお稲荷さんと関係している。良い意味でも、悪い意味でも。
偶然かもしれない。だけどそれだけでは片付けられない運命的な何かを感じてならい。
その運命の一端に参加している私、これもまた運命なのだろうか。
そもそも私は漫画のネタ探しから始まったのが切欠だ。それだったら……つかさ先輩にしても一人旅が切欠。どちらも世間一般に珍しいものじゃない。
不思議だな……私はまなぶを見ながら考えていた。
まなぶ「……私の顔に何か付いているのか?」
まなぶは事務所の出入り口を見ながら話した。私の目線に気付いたようだ。この状況なら聞けるかもしれない。前から聞きたい質問があった。
ひより「ちょっと二つ質問いいかな?」
まなぶ「なんだい?」
彼は事務所から目を離さなかった。
ひより「何故まなぶさんは真奈美さん達ではなく佐々木さんと住むのを選んだの」
まなぶ「……人間に興味があったから……と言っておこうかな、詳しく知るには人間と暮らすしかない……人間と共に暮らしている仲間は三人いるけど、すすむが一番
一般の人間と接している人数が多いと聞いて、それで決めた、答えになったかな?」
私は頷いた。
ひより「うん……それで人間に接した感想はどうだった?」
その答えを聞くのが少し恐かった。
まなぶ「まだ調べ足りないけど……よく似ているよ私達に」
ひより「そ、そうなんだ……」
似ている……これはまた微妙な答えだな。そう言えば前にも同じような事を言っていた。
まなぶ「……それで、もう一つの質問って?」
ひより「え、ああ、まなぶさんは何故私達の手伝いをしてくれているの、嬉しいけど、そんなにかがみ先輩と親しかった訳じゃないのでは?」
まなぶ「好きな人の妹が死に瀕している……助けたいと思うのは当然じゃないのか?」
ひより「それは、そうだけど、それだけじゃないと思って」
好きな人……またこの言葉を聞くとは思わなかった。なぜかその言葉はあまり聞きたくなかった。
まなぶ「記憶を失って、コンとして飼われていた頃だった、まつりさんが仕事で散歩に行けない時などはかがみさんが代わりに散歩に連れて行ってくれた、
私を擬人化してよく愚痴を言って面白かった、それにまつりさんとは違う道を行ってくれてね、飽きさせなかった、とても他人事じゃいられないよ」
かがみ先輩の愚痴の内容も聞きたかったけど、今はそんな雰囲気ではなかった。
まなぶ「それじゃ私から質問、何故君はかがみさんを助けようとする」
ひより「へ?」
まなぶ「見るからに私よりも動機は薄いような気がするが、出身高校が同じと言うだけで血縁関係もない」
ひより「う〜ん」
そう言われると……なんて表現していいのだろうか。
まなぶ「なんだ、答えられないのか、好きだからじゃないのか」
わ、え、どう言う事……
ひより「す、好きって……わ、私もかがみ先輩も同姓だし……そ、そんな百合的な展開はな……」
まなぶ「ふ、ふふ……はははは」
まなぶは事務所の方を見たまま笑った。
まなぶ「君は自分の事になると何も答えられないみたいだな、分かったよ、多分田村さんも私と同じ理由だな」
彼はは百合って意味を知っているのかな。そんなのを確認なんかできっこない。
『ピピピ』
まなぶはポケットからスマホを取り出し操作しだ。
まなぶ「君の友人からメールだ、自宅は留守なのでこっちに向かうそうだ、合流しよう……すまない、事務所の入り口を見張っていて欲しい」
ひより「はい……」
まなぶがスマホを操作している間、私が事務所の入り口を見た。
時がゆっくりと流れているように思えた。
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