らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅21 3/4
[saga sage]
2014/03/23(日) 23:50:36.44 ID:06t2HKq20
部屋に入った……意外に明るい。ってか、もう明かりが付いている。広い部屋だ……20畳くらいかな……
この部屋は入ってきた扉は他にない。つまり一部屋になっていた。
こなた「ま、真奈美さん!?」
思わず私は彼女の名を呼んだ。でも空しく響くだけだった。誰も居ない部屋。この部屋は真奈美が監禁されている筈じゃなかったのか……
隠し扉でもあるのかな……私は部屋の周りを見渡した。
だけどそんなものは在りそうもない。ただの空き部屋の様だった。もしかして作戦失敗だった……
もう次の部屋をさがしている時間はなさそう。こうなったら見つかる前に逃げるしかない……
私は神崎さんとすすむさんにそう言おうとした。
すすむさんが部屋の一番奥で立ち止まっている。すぐ隣に神崎さんもいる。私は二人に近づいた。
そこには腰くらいの高さの四角い物が置いてあった。何だろう……
その四角い物から配線が数メートル離れたパソコンに繋がっている。
こなた「何これ?」
すすむ「……見つけた」
こなた「え、見つけたって……何を?」
すすむ「……メモリー板だよ……懐かしい……」
すすむさんの指差す方を見た。四角い物の上にスマホ位の大きさの板が乗っていた。
こなた「メモリー板……これが……それじゃこの四角いのは何?」
すすむ「メモリー板を読み取る装置の様だな……」
すすむさんは腰を下ろして四角い物をじっくりと見た。
すすむ「驚いた、これはオリジナルの装置じゃないか、人間は何時の間にこんな物を……」
こなた「オリジナル?」
すすむ「メモリー板は私でなければ起動できない、私の脳波が鍵になっている、しかし起動しなくても基本的な情報は読み取ることが出来ようになっていてね
メモリー板の中央がガラスの様に透明になっているだろう、その中に情報を直接刻み込んである」
確かにメモリー板の中央が1センチ四方の大きさで透明になっていた。
すすむ「これを見てくれ」
メモリー板の直ぐ隣に銃みたいな長細い筒状の物があった。その筒の先はメモリー板の方を向いている。
すすむ「この先からレーザをメモリー板に当てて情報を読み取っていたのだろう」
こなた「分かった、その情報をこのパソコンに送っている」
すすむ「その通り……」
すすむさんはメモリー板に手を伸ばした。
こなた「え、大丈夫なの……警報とか鳴らないの?」
すすむ「この装置はパソコン意外には繋がっていない」
すすむさんはまるで分かっている様にメモリー板を四角い装置から取り外した。そしてメモリー板の表面を人差し指でスマホを操作するようになぞった。
するとメモリー板の透明な所が淡く光り始めた。どうやら起動したみたいだった。
すすむ「……壊れていない、いいぞ……」
すすむさんは夢中になってメモリー板をいじっている。私は神崎さんの方を向いた。
こなた「真奈美さんは何処なの?」
神崎さんは何も言わずすすむさんが持っているメモリー板を見ていた。
こなた「もう時間が迫っているよ、早く捜そうよ」
神崎さんは何も言わないただ立ち尽くしているだけだった。
こなた「ちょっと……神崎さん、すすむさん……」
すすむさんの操作している指が止まった。
すすむ「……このメモリー板には事故があった時から私が起動するまでの間に直接アクセスした履歴がない」
こなた「へ?……それってどう言う事なの」
すすむ「起動していなくても近くに仲間が来ればメモリー板の履歴に残るようなっている……つまり事故から4万年の間に我々の仲間がこのメモリー板に触れた事はなかった」
こなた「……真奈美さんがが捕まっていれば必ずこのメモリー板を解読させようとする筈でしょ……」
すすむ「そうだな、そうするだろう、しかしここの人間はそうしなかった、出来なかった……つまり最初から真奈美はここに居なかったのだよ……」
こなた「う、うそ……ここの会社の特許はどうやって、それってメモリー板を解読しないと出来ないでしょ?」
すすむさんは四角い装置を見た。
すすむ「その装置が読み取ったのを人間が解読して得た知識を利用したのだろう……読み取りにレーザーを使うとは考えたな……そうか、とっくに人間はその技術を得ていた、
CDか……ふふ、音を記録する技術を利用されるとな……その発想は我々にはない」
四角い装置を見ながら笑うすすむさんだった。
つまり神崎さんとみゆきさんの推理は間違っていた……そう言う事か……真奈美はやっぱりもうこの世に居ないって……
そういえばこの部屋はあまりにも殺風景。生活の匂いがまったくしない。いくら捕らわれの身になったとは言え。生活の場くらいは用意するはず。
この部屋にはそんな感じは一切無い。このメモリー板を自動的に読ませてパソコンに保存する……ただそれだけが目的で作られた部屋。そんな感じ。
すすむ「真奈美が居ないと分かったらもうここには用はないだろう」
すすむさんはメモリー板をポケットに仕舞った。
そう、真奈美がいなければもうここには用はない。それにメモリー板を奪還できたのだから作戦は成功だ。うんん……ここから出られたらの話だけど。
こなた「そ、そうだね、出よう……ん?」
神崎さんが四角い装置を見たままボーっとしている。
こなた「神崎さん?」
私は神崎さんの顔を覗き込んだ。
あやめ「え、あ……そ、そうね……此処にはもうここには用はない……出ましょう」
私に気付いた神崎さんは慌てて扉に向かった。
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