らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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312:こなたの旅21 2/4[saga sage]
2014/03/23(日) 23:49:17.61 ID:06t2HKq20
 暫くするとすすむさんは目を開け歩き始めた。そして通路の中ほどにある扉の前で止まった。
すすむ「この扉の向こうから強い反応がある……」
すすむさんの目の前にある扉、その先にメモリー板と真奈美が……ま、待って……
こなた「ちょ……この扉の鍵はどうするの? いのりさん居ないし、強引に開けて警報でも鳴ったら終わりだよ」
すすむさんはドアのノブを掴もうとして止めた。
すすむ「そうだな、こんな所で警報は避けたいところだ……」
あやめ「ふっ……大丈夫」
不適な笑みをしながら財布から鍵を取り出した。
こなた「ま、まさかその鍵は?」
あやめ「そう、そのまさか……最高機密を扱う部屋がそこならば開くはず、そしてセキュリティもスルーできる」
私とすすむさんは顔を見合わせて首を傾げた。
こなた「いったい何時そんな鍵を……」
あやめ「この前言ったでしょ、私自身単独でこの会社を調べたって、その時に入手した鍵……もし、この鍵が複製されていると知られてしまったら鍵は付け替えられている
    可能性がある、それどころか鍵を挿した瞬間に警報が鳴るかもしれない」
すすむ「賭けか……」
あやめ「……そう、賭け、それにこの鍵は貿易会社の最高機密の鍵としか判っていない、この扉の鍵かどうかも確証はない、でもね、いのりさんが持っていた鍵の束の中には
    この鍵と同じ物は無かった……」
こなた「さっきいのりさんが持っていたやつ? 沢山あったのに、あんな一瞬で分かったの?」
神崎さんは首を横に振った。
あやめ「この鍵をいのりさんに渡して事前に調べてもらった」
そうか、だからいのりさんは直ぐに別れたのか。
そんな事までしていたなんて……私だったらできただろうか?
すすむ「考えていても時間の無駄だろう……」
私達は神崎さんの持っている鍵を見た。
あやめ「そうね……それじゃ挿す……二人とも祈って……合いますようにって」
神崎さんは鍵を鍵穴に近づけた。手が小刻みに震えている。緊張感が私にも伝わってきた。
鍵は吸い込まれるように鍵穴に入っていく……そして、神崎さんの手が止まった。そして鍵から手を放した。
『ふぅ〜』
神崎さんは大きく深呼吸をして私とすすむさんを見た。私達は頷いた。
神崎さんは鍵を握り捻った。
『カチッ!!』
ドアが鳴った。神崎さんは鍵を引き抜きポケットに仕舞った。そしてノブに手を掛けた。
何の抵抗もなくドアは開いた。神崎さんの読み通り鍵は合っていた。
あやめ「入るよ……」
神崎さんが部屋の中に入った。そしてその後に私達が続いた。



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