らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
↓
1-
覧
板
20
311
:
こなたの旅21 1/4
[saga sage]
2014/03/23(日) 23:48:16.82 ID:06t2HKq20
21.
『カチッ!!』
非常扉のドアが鳴った。鍵が開いたようだ。
あやめ「行くわよ!!」
私達はビルの中に潜入した。
私達が中に入ると神崎さんは素早く扉を閉めた。目の前には作業着姿のいのりさんが居た。
いのり「こっち」
小さく低い声で囁くと私達に背を向けてカートを押して歩き出した。カートには掃除道具が積まれている。
私達はいのりさんの後を付いて行った。
警戒厳重のはずの25階。銀行の中……だけど警備員が一人も居ない。
みゆきさんは私達から別れて一人で客として一足先にこの銀行に入った。融資の話を持ち出してVIP待遇で接待室にて交渉をしているはずだ。
PIV待遇の客がくると警備員のシフトが変わる。これはいのりさんが見つけた。それを利用していのりさんは警備員の居ない通りを歩いていく。遅くもなく速くもなく、でも確実に
歩いているいのりさん。たった一週間でこれほど構造内容を理解しているなんて。これも夫を想う心がそうさせたのか……
すすむ「まて……」
小声ですすむさんがいのりさんを引き止めた。私と神崎さんも足を止めた。
すすむ「感じる……この近くだ」
私達は周りを見回した。丁度扉があった。いのりさんは扉を確認すると懐から鍵の束を取り出しその中の一つを扉の鍵穴に差し込んだ。
いのり「この部屋は一度も入った事がないの……気をつけて、15分よ」
15分……そう、みゆきさんが銀行と交渉する時間がそのくらいだって言っていた。みゆきさんの事だからもっと時間稼ぎができるかもしれない。
だけど15分、いや、できればもっと早い方がいい。見つけられるかな……不安が過ぎる……
いのり「私は、もう、戻らないと……怪しまれる、帰りの道はわかる?」
すすむ「ああ、来た道を戻ればいいんだな?」
いのりさんは頷いた。
いのり「それじゃ……」
いのりさんはカートを押しながら去った。いのりさんがすすむさんに心配そうな顔で見つめていたのが印象に残った。
私達三人は部屋の奥へと足を進めた。
でもそこは部屋だと思っていたがそこは通路だった。そしてその通路には無数の扉がある。
どれが目的の部屋に通じる扉なのか……
いのりさんと別れてからはすすむさんが頼り。メモリー板の場所はすすむさんじゃないと分からない。
こなた「3メートル以内にあるんでしょ……見当たらないけど……扉を一つずつ開けるなんて時間がないよ、それに警報装置でもあったら……」
すすむ「待て、慌てるな……感じるのは微かだ……」
すすむさんは目を閉じて意識を集中している。私と神崎さんはすすむさんを待つしかなかった。こうしている間でも時間は刻一刻と過ぎていく。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
728Res/1149.80 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360577276/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice