らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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31:ひよりの旅 67/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:48:59.19 ID:W145K4B60
かがみ「ありがとうございました」
診療室からかがみ先輩の声がした。整体が終わったみたいだった。あれこれ考えているうちに時間がすぎてしまったようだ。診療室からかがみ先輩が入ってきた。
かがみ先輩を見て驚いた。肌が艶々しているように見える。顔色も良いし、表情も温泉でも入っていたみたいにスッキリしていた。
かがみ「何だろう、体が軽くなったよう……ひよりもしてみたら、体の中か洗われた様よ」
笑顔で私に整体を勧めるかがみ先輩。
ひより「休診中なのに二人もしてもらったら佐々木さんに悪いような気が……」
診療室から佐々木さんも入ってきた。
すすむ「私は一向に構わない、田村さんも疲れが溜まっているぞ」
かがみ「ほらはら、遠慮しない、受けてきなさい」
私の手を取って引くかがみ先輩。あまり乗る気はしなかった。
まてよ、佐々木さんと話せるチャンスかもしれない。
ひより「それじゃ……お願いします……」
かがみ「終わるまで待っているから」
ひより「い、いえそんな、誘ったのは私なので待っていなくても良いです……」
かがみ「車だし、家まで送るわよ」
ひより「そこまでしてくれなくとも……」
すすむ「それなら私が送ろう、この後も特に用事はない、それに見たところかがみさんより疲れが酷い、時間が掛かる」
かがみ先輩は暫く考えている。
かがみ「分かりました、佐々木さん、済みませんが後をよろしくお願いします、今日はありがとうございました」
かがみ先輩は深々と頭を下げた。
かがみ「それじゃひより、またね」
私に手を振るとかがみ先輩は外へ出て行った。この前と違ってあっさりした感じがした。引越しの件で一言二言あるのかと思ったがそれはなかった。
でもそれはそれで良いのかもしれない。質問をする人が代わっただけ。それだけの話しだ。
すすむ「それでは田村さん、診療室へ……」
佐々木さんは診療室に体を向けた。
ひより「その前に一つ聞きたい事があります」
すすむ「何かね?」
佐々木さんは立ち止まり振り返った。
ひより「コン……いや、まなぶさんから聞きました、引越しされるようですね」
すすむ「あいつ……余計な事を……」
佐々木さんは私から目を逸らした。
ひより「この整体院は街にもやっと定着しようとしているのに、どうしてですか、評判を妬む人が居るからですか?」
佐々木さんは目を逸らしたまま黙っている。
ひより「いのりさんは……好きではなかったのですか、別れてもいいのですか?」
佐々木さんは何も言わない。そんな中途半端な態度に少し苛立ちを覚えた。
ひより「何故です、それだったら何故私をまなぶの講師役なんかさせたの、直ぐに引っ越しするなら最初から真奈美さん達の仲間と一緒に行動すればよかったじゃないですか」
私は少し声を荒げた。
すすむ「何も知らない小娘が、知った風に……好き嫌いで全てが決まるわけじゃない、もう良い、帰ってくれ」
ひより「だったら教えてください、それまで帰りません」
小娘だなんて、確かに彼等の十分の一も生きていないかもしらないけど。私はもう小娘じゃない。そんな言われ方をすれば怒りもする。
すすむ「全くどいつも、こいつも柊かがみのように強情なやつばかりだ」
かがみ先輩が強情ってどうゆう事?
ひより「何故かがみ先輩の名前をこんな場面でだすの、それに強情ってなんですか、佐々木さんはそんなにかがみ先輩と面識はないでしょ?」
すすむ「この前会った時、いろいろ言われたものでな……」
あの時は佐々木さんに意見を言っただけで強情とは違う。嘘を言っている。佐々木さんは何かを隠している。まさか。
ひより「まさか、かがみ先輩に何かあったの?」
そのとき佐々木さんの身体が少し揺れたように見えた。
ひより「診療室でかがみ先輩と何を話したの、私には会話が聞こえなかった、何を話話したの、呪いが完全に解けていなかったとか……」




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