らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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251:こなたの旅O 7/7[saga sage]
2013/09/28(土) 07:02:05.11 ID:S5HSX8sD0
 Eそれから丁度10日が過ぎた。今日は水曜日、つかさの店がお休みの日……と言ってもここ数日つかさの店は臨時休業になっている。
かえでさんの体の具合が芳しくなく1週間くらい前から入院している。医者の話しだと入院するほどまでではないらしいけど旦那さんが心配して入院させたそうだ。
確かにかえでさんだけの体じゃないからそれはしょうがない。かえでさんが抜けたのでつかさが臨時でかえでさんの代わりに店を手伝ってくれていた。
そのせいでつかさの店はおやすみだった。
そして今日は神崎さんが来ると約束した日。私とつかさが抜けるので夜はレストランもお休みにした。
それで集合場所はこのレストランにしたのだった。
かがみは約束の一時間も前に来ていた。
こなた「相変わらず早いね、かがみ」
かがみ「間違いがあるって言うからもう一度見直したのよ……」
かがみの目が怒っている。
こなた「直したってあのファイルを?」
かがみ「そうよ、他に何があるのよ!!」
私を睨み付けてきた。
こなた「こ、こわ〜」
かがみ「来たら一番に見せ付けてやる」
間違えを指摘されてよっぽそ悔しいのだろう。
そんなかがみを尻目につかさが私服に着替えて来た。隣にはひろしも居る。
つかさ「……あやちゃん、今日は残ってくれなかった……」
淋しそうな顔おつかさ。
かがみ「この前の会合とは違う、あやのはそれを感じたのかもしれない……まつり姉さんとまなぶさんも来ないわ、それからゆたかとみなみも来ない、
ひよりは神崎さんと一度も会っていないから来るって言っていた、みゆきは少し遅れる」
つかさ「そ、そうなんだ……い、いのりお姉ちゃんは?」
かがみ「いのり姉さん夫婦は来る」
つかさ「よかった」
ひろし「よかったじゃない、本当はつかさも来て欲しくなかった」
つかさ「大丈夫だよ、私、何も分からないから話しを聞くだけ、それと神崎さんとお話をするだけだから」
つかさは辺りを見回した。
かがみ「ひとしさんは?」
かがみ「彼は彼なりに貿易会社を調べると言って事務所にいる……」
かがみは窓から外を見た。
かがみ「……彼女が来た、早いわね……」
私も外を見ると既に入り口の直ぐ前まで歩いてきていた。服装は普段着だ。多分バイクじゃなくて車か電車で来たのだろう。つかさが扉を開けて神崎さんを店に入れた。
つかさ「こんにちは……」
神崎さんはつかさを見ると礼をしてそのまま店の奥に入った。
つかさ「あ、あの〜この前の演奏会の記事ですが……ありがとうございます、まなみも……娘も喜んでいました」
神崎さんは立ち止まりつかさの方に振り向いて微笑んだ。
あやめ「あれは私が感じた事をそのまま書いただけ、代筆だから上手く書けなかった、素晴らしい演奏だったのを表現したつもり……もう一度聴きたい」
つかさも微笑み返した。
ひろし「う、嘘だろ……神崎あやめ!」
いきなり大声を上げた。私達全員がひろしの方を向いた。神崎さんは首を傾げてひろしを見ていた。
ひろし「お、お前から姉の気配を感じる、何故だ……まさか、泉こなたの言っていたのは本当なのか!!」
ひろしが神崎さんを大きな目をして驚いている。神崎さんは否定したのに……でもひろしがそう感じたって事は、まさか……
神崎さんは再び微笑むと胸のポケットから手帳を出し開いてそこから一枚の一万円札をを出してひろしに腕を伸ばして見せた。
ひろし「そ、それは……」
つかさ「あっ!!」
つかさも思い出した様にポケットから財布を出し中から葉っぱを出して神崎さんと同じ様に腕を伸ばして神崎さんに見せた。
つかさ「同じだね!」
つかさは満面の笑みを浮かべた。神崎さんはゆっくりお札ををつかさの方に向けた。
あやめ「私に唯一真奈美が残した物……柊さんにそのお札ををどうやって渡したのか想像がつく……」
つかさ「……私も……私も分かるよ……悪戯好きの狐さんだったから……一日経つと……葉っぱに戻っちゃうから……」
微笑みながらもその目には涙が溜まっている。いまにも零れ落ちそうだった。
二人は暫くそのままの状態で止まっていた。もう二人は分かり合っている。
この二人にはこれ以上の言葉は要らないみたい。そんな気がした。




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