らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅O 8/7
[saga sage]
2013/09/28(土) 07:02:47.04 ID:S5HSX8sD0
F神崎さんは一万円札を手帳に挟むと胸のポケットに仕舞った。
あやめ「ごめんなさい、昔話はまた今度にしましょう」
神崎さんはかがみの方に向かって歩き出した。そしてかがみの目の前で止まった。
あやめ「大事な妹さんに手荒な事をしてしまいました、すみません」
深々と頭を下げた。葉っぱを見せ合った二人を見ていたかがみは少し動揺したのかそれとも、神崎さんの素直な態度に戸惑ったのかオロオロした。
かがみ「べ、別に……もう過ぎたことだから……か、勘違いしなで、つかさが許したから大目にみただけで私は完全に許した訳じゃ……」
神崎さんはゆっくり数歩下がって私に近づいた。
あやめ「……ツンデレですか……」
こなた「流石記者……よくお分かりで……」
かがみは立ち上がった。
かがみ「ちょ、ツンデレ言うな、それにこなた、記者は関係ないでしょ、記者は!!」
神崎さんは腕を組んで頷いた。
あやめ「ふむ、ツンデレに、ツッコミも入っている、泉さん……貴重じゃない」
私も腕を組んで頷いた。
こなた「そうそう、ほらかがみ、やっぱりツンデレだ、神崎さんが証明した」
かがみ「う、うるさい、だまれ!!」
かがみは怒っている。怒ってはいるけどあの時のような気迫はない。高校時代からよく怒っているのと同じレベルだ。つまりかがみは神崎さんを許した。
神崎さんは笑った。
あやめ「ふふ、冗談はこのくらいにして、本題に入りましょうか?」
かがみは咳払いをした。気持ちを切り替えたようだ。
かがみ「まだ来る予定の人が来ていない、時間まで待って」
神崎さんは腕時計を見た。
あやめ「……少し早く来すぎたかしら……分かった、待ちましょう」
つかさ「あ、あの……少し話しませんか?」
つかさが神崎さんの近くに寄ってきた。すぐ後ろにはひろしも居た。
神崎さんは私とかがみを交互に見た。私とかがみは頷いた。神崎さんはつかさの方を向いて頷いた。
つかさはテーブル席の方に歩いていった。神崎さんとひろしもそこに移動した。
つかさと神崎さんが話しをしている。時より笑いが混じりながら、そしてあのひろしまでがその話しに混ざっている。一見すると数年来の親友のような……
いや、家族じゃないかと思えるほど三人は自然な状態で話している。話題はもちろん真奈美の話しだ。ひろしが神崎さんを知らない所を見るとやっぱり真奈美は
神崎さんと交流があるのを他のお稲荷さんには内緒にしていた。それはそうだ、もしそれがばれたらきっと神崎さんは只では済まない。もしかしたら殺されていたかもしれない。
神崎さんが高校生になってから会わなくなったのも、神社に来させなかったのも神崎さんを守るため。神崎さんがあのまま頻繁に神社に出入りしていたらつかさと同じ様になっていた。
だから……つかさが生贄に選ばれた時、真奈美はつかさを守った。命を懸けて……
こなた「ふぅ〜」
かがみ「こなたが溜め息をつくなんて……雨でも降りそうだ」
こなた「ふんだ、私だってたまにはそんな時もあるんだよ……」
かがみ「へ〜 そんな時って何なのよ」
かがみは私の見ているつかさ達の方を見た。
かがみ「……楽しそうね……まだ全員集まっていないし時間ならまだあるわ、話したいなら行きなさいよ」
こなた「うんん、話したい訳じゃない……話しに入っても真奈美さんを知らないから……」
かがみ「そうね……それは私も同じ……」
こなた「見てかがみ、あんなに楽しそうに……ついこの間まで私は神崎さんをつかさから遠ざけようとしていたのにさ」
かがみ「それは私も同じよ……」
こなた「それなのにあんなに楽しそうにしちゃって、しかもひろしまで混ざって……私が一ヶ月以上掛けた事をたった一日で……」
かがみは私を見た。
かがみ「何よ、つかさに嫉妬してるの?」
嫉妬……
こなた「……つかさに出来て私に出来ない訳がない……そう思って勝負した……簡単な勝負、神崎さんを仲間に入れる勝負……結局勝てなかった」
かがみはつかさの方を見た。
かがみ「ふふ、やっと私の気持ちが分かったみたいね……勝負なんかしてもつかさに勝てないわよ……」
こなた「つかさのくせに……」
かがみ「勝負なんか挑んでもつかさは最初から勝負なんかしていないし自覚すらしていない、だから勝てるはずないじゃない、こなたの負け」
こなた「へぇ、分かるんだ」
かがみ「これでもつかさの双子の姉よ……考えてみて、けいこさんの依頼を受けるなんて正気じゃ考えられない、人類とお稲荷さんの共存だなんて……
どんな大国の大統領でもできっこないにに……つかさはそれを受けた……バカよ……しかもみゆきまでその気にさせたのよ……」
こなた「……まぁ、失敗しちゃったけどね……」
かがみは私を見た。
かがみ「失敗……こなたはそう思うか、違うわよ、少なくとも私達四姉妹に関して言えば成功している……」
こなた「そりゃ全員お稲荷さんの旦那さんだもんね……でもいのりさんとまつりさんの旦那さんははつかさと関係ないでしょ……」
かがみ「つかさが真奈美さんの話しを家族や友人にしていなければそうなならなかった……あんな体験を話すなんて……信じるとは思わないから
普通は話さないで心の奥に仕舞っておくものよ」
こなた「でもつかさは話した……」
かがみ「そう……おまけにお稲荷さんの秘薬までつくらせた、だから勝てる訳がない……」
かがみはまたつかさの方を見た。
かがみ「でもね……これから挑もうといているのはそんなのは通用しない、兵器を密輸する死の商人、正義とか良心とか常識なんかかざしても何も感じない連中……
しかもお稲荷さんの存在を知っている、貿易会社が私達の事を知らないのが唯一の幸いだ」
こなた「貿易会社……」
かがみ「そう、こなたの持って来たデータだけじゃ証拠が不十分なのがやらしい……それにけいこさん達をいとも簡単地拘束させるなんて向こうもかなりの策士よ」
こなた「ワールドホテルの事件が貿易会社の捏造だったら……組織の力だよね……私達には手に負えないよ、ちょっと無理ゲーかもしれないね」
かがみ「その確証もデータでは得られなかったけどな……さて、みゆき達が来たみたいよ……」
かがみは深呼吸を一回すると立ち上がりつかさ達の方に歩いて行った。
かがみ「メンバーが揃ったみたい、雑談は終わりよ」
かがみの話しだとかなりやばそうな展開になりそう。
フラグがたったか……な。
つづく
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