らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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217:こなたの旅M 6/7[saga sage]
2013/09/01(日) 14:09:16.71 ID:YemeJceD0
神崎さんは首を横に振った。
あやめ「今は出来ない、私は記者として此処にいるの、分かって……」
つかさ「……で、でも……」
坂田「神崎さん〜」
坂田が戻ってきたみたいだ。小走りに部屋に向かっている。私に気付かずそのまま素通りした。
あやめ「ほらほら、何も知らない人達に聞かれたら不味いでしょ、私と同行しているカメラマンの坂田って言う人だから私に合わせて」
つかさ「あ、う、うん……」
坂田「すみません遅れまして、あ、あれ……?」
坂田は左右きょろきょろと見回している。
坂田「柊まなみちゃんは……?」
坂田はカメラを握りいつでも撮れるような体勢になった。
あやめ「私もさっき来たばかりだから」
神崎さんはつかさをつんつん突いた。
つかさ「え、あ、ああ、先生と奥の部屋で練習中です……」
先生……みなみも来ているのか。教え子の初舞台だから当然と言えば当然か。
坂田「最終調整って訳ですね、撮影したのですがよろしいですか?」
あやめ「私もインタビューをしたい、時間は取らせません」
つかさは暫く考えた。
つかさ「まなみは……娘はちょっと上がり性なので、カメラとか向けられると戸惑ってしまうかも……」
坂田はカメラを仕舞った。
坂田「……どうします神崎さん、後一人だけなんですけどね……」
あやめ「……それなら演奏の後ならどうかしら?」
つかさ「それなら問題ないかも」
坂田「あれ、神崎さん、柊ちゃんの演奏は最後ですよ、そこまで残らないってさっき言っていたような……」
あやめ「坂田、井上から何を学んだ、相手に合わすのもの時には必要だ、特に子供はね」
神崎さんは坂田を嗜めるとつかさの方を向いた。
あやめ「どうせなら完璧な状態で演奏してもらいたいから……それじゃ演奏が終わったら此処で会いましょう」
つかさ「あっ……それなら特別席が空いているので……お姉ちゃんとゆきちゃんの分」
つかさは半券を二枚神崎さんに渡した。
あやめ「あら、お姉さんは来られないの?」
つかさは頷いた。
あやめ「それは残念、謝りたかった……また機会を改めましょう、それでは」
神崎さんは会釈すると部屋を出た。そして扉を閉めた。
坂田「謝るって何です、それにお姉さんって……あの人と知り合いだったのですか?」
あやめ「まぁね……」
坂田「まぁねって……知り合いならそう言ってくれればよかったのに……」
二人は私の隠れている壁を通り過ぎて行った。二人は話しているせいなのだろうか、私には気付いていない。
二人の気配が消えるのを確認して控え室の前に移動した。




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