らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅M 7/7
[saga sage]
2013/09/01(日) 14:10:17.31 ID:YemeJceD0
『コンコン』
つかさ「は〜い、どうぞ」
私は扉を開けた。
つかさ「こなちゃん、来てくれたんだ!!」
こなた「やふ〜つかさ、暇だから来たよ」
つかさは私の手と取ると跳びあがって喜んだ。
つかさ「こなちゃん、さっきね神崎さんが来てね……」
早速さっき起きたばかりの出来事を私に楽しげに話しだした。秘密とか内緒とかそう言うのはつかさには関係ない。楽しい出来事があれば直ぐに誰かに話したがる。
そう、それがつかさ。
つかさ「どうしたの、こなちゃん?」
私は笑った。
こなた「神崎さんと仲良くなれたみたいだね」
つかさ「うん!」
あの時怒った自分がバカバカしく感じてきた。つかさは一人で真奈美に出逢って親友になった。そしてその弟のひろしと結婚までしている。私はそれに少ししか関わっていない。
ひろし言うように最初からつかさを参加させていればよかった。つかさの笑顔を見てそれを確信した。
こなた「それじゃ私は客席の方に行くね」
つかさ「え、まだ来たばかりなのに、まなみやみなみちゃんに会ったら、もう少しで来ると思うし」
こなた「うんん、神崎さんにの言うように演奏直前で上がり症が再発したら困るでしょ、演奏会が終わったら来るよ」
つかさ「そ、そうだね……こなちゃんの言う通りだね、またね」
こなた「また〜」
私は控え室を出た。部屋を出る直前のつかさの淋しそうな表情が印象に残った。それは私が直ぐに部屋を出たからじゃない。きっとかがみやみゆきさんが来なかったからだ。
私はかがみ達がこなった理由を知っている。直接聞いたわけじゃないけど分かる。
私が席に戻ると、その隣の席に神崎さんが座っていた。本来ならそこにかがみかみゆきさんが座る席。今までの私なら一般席に移動するところだけどそのまま自分の席に座った。
これはつかさがくれたチャンスだ。
こなた「ちわ〜」
あやめ「泉さん……帽子を被っていたから声を掛けられるまで気付かなかった……こんにちは……」
目を大きく見開いて驚く神崎さん。
こなた「つかさの娘が参加している演奏会だから私が来ても不思議じゃないでしょ、お父さんの時と同じだよ」
あやめ「そ、そうだけど……」
そこで透かさず質問。
こなた「所でカメラマンの坂田さんはどうしたの、またトイレでも行った?」
あやめ「う、な、何故坂田を知っている?」
神崎さんは立ち上がった。
こなた「いやね、私も道を間違えて喫茶店の方に向かって歩いていたら神崎さんを見かけてね、ちょっと様子を見させてもらった」
神崎さんは呼吸を整えるとまた席に座った。
あやめ「……全く気付かなかった……貴女、探偵のセンスがあるのかもね……坂田はこの会場の写真を撮りに行っている……」
ってことは当分ここには来ないな。それならお稲荷さんの話しも出来る。
こなた「それは神崎さんが教えてくれた事だよ、それよりさ、つかさと会って分かったでしょ、もう神崎さんと私達は運命共同体みたいなももだって、
こうして神崎さんの同僚の井上さんの病気の代理の仕事で私達に関わっているのも偶然じゃないと思う……それで……井上さんの病気って重いの?」
神崎さんは溜め息をついた。
あやめ「会った事もない人なのに心配までされるなんて……それにしても柊さんの関係者はまなみちゃんの先生と泉さんしか来ていないじゃない、それで運命共同体なんて……可笑しい」
神崎さんはさら苦笑いをした。
こなた「かがみやみゆきさんが来ないのは神崎さんのせいだよ」
あやめ「何故、私は何もしていない」
少し怒り気味の口調だった。
こなた「何も教えてくれないからだよ、かがみなんかムキになってデータを解析している、だから来られない」
あやめ「あのデータは解析できるはずはない、諦めなさい」
こなた「どうかな〜 神崎さんは何処まで調べたかは知らないけど、あのラテン語のデータ、あれは何処かの場所を説明している文だってかがみが言っていたけどどうなの?」
神崎さんはまた立ち上がった。そして私を見下ろした。
あやめ「……驚いた……貴女にはいろいろ驚ろかさせられる……データを渡さなければ良かった」
こなた「もう遅いよ、どうせ分かっちゃうなら秘密にする必要なんかないじゃん?」
あやめ「どうせ分かるも物……どうせ分かるものなら私が教える必要はない」
こなた「あらら、意外と強情さんだね、一人よりも私達と一緒の方が良いと思っただけなのに」
あやめ「もうその話はお仕舞い」
まだ話したい事があるのに。更に話しをしようとした時だった。
坂田「神崎さん〜」
あの声は……坂田か。もう戻ってきたのか。
あやめ「貴女に協力をさせたのが間違いだった……」
神崎さんは小さな声でそう呟いた。
こなた「え?」
坂田が神崎さんの隣の席に近づいた。神崎さんは立ったまま神崎さんが来るまで待っていた。
あやめ「随分早いかったじゃない、もう撮影は終わったの?」
坂田「はい、おかげさまで……」
坂田は私が居るのに気が付いた。私の方を見た。そして席に着くと神崎さんの方を見た。
坂田「お知り合いで?」
あやめ「そう」
坂田は私に一礼をした。そして私も会釈した。確かにもうこれ以上話はできそうにない。
坂田「もうそろそろ最初のプログラムの時間ですよ」
気付くと辺りには観客が大勢席に座っていた。そして数段後ろの席にはいのりさん、まつりさんの姿もあった。
神崎さんは席に着いた。もう神崎さんと話しはできそうにない。
かと言っていのりさん達と会って話しをするには時間が短すぎる。これから最後のまなみちゃんの演奏の順番がくるまで退屈な時間になりそうだ……
データの内容が分かったから会いたいとかがみから連絡が来たのは演奏会から丁度一ヵ月後だった。
つづく
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