らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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213:こなたの旅M 2/7[saga sage]
2013/09/01(日) 14:04:51.66 ID:YemeJceD0
 A未だ空は薄暗く日の光が少し残っている。こんなに早く帰るのは久しぶりかもしれない。仕事が早く終わってもゲーマーズとかに行っちゃうからね
家の玄関の扉を開けた。
こなた「ただい……ん?」
『わはははは〜』
開けると同時に笑い声が私の耳に飛び込んできた。お父さんの声だ。お父さんはテレビとかで大笑いするような人じゃない。ゆい姉さんかゆたかでも遊びに来たのかな。
声のする居間の方に向かった。そして居間に入った。
そうじろう「おかえり、こなたか、今日は早いな」
お父さんの正面に座っている人……あれ……ば、ばかな。
そうじろう「おっと紹介が遅れた、娘のこなたです」
あやめ「お邪魔して……あ、ああ〜」
そうじろう「お、おや?」
そこに居たのは神崎あやめだった。神崎さんと目が合うと二人とも硬直したように動作が止まった。
そうじろう「何かありましたかな……」
お父さんは私と神崎さんを交互に見ながら戸惑ってしまった。神崎さんは自分の腕時計を見た。
あやめ「も、もうこんな時間……長居をしてしまいました、今日はこのくらいにします……ありがとう御座いました」
神崎さんは慌ててテーブルの中央に置いてあったボイスレコーダーを仕舞うと立ち上がった。
そうじろう「そうですか、お構いもしませんで……」
あやめ「失礼しました」
神崎さんは私をすり抜けて玄関の方に出て行った。
そうじろう「こなた、挨拶はどうした……おい?」
お父さんが何か言っているけど何も聞こえない。
何のために私の家に……ボイスレコーダーを使っていたって事は……取材……何の?
もう彼女に振り回されるのは沢山だ。考えても意味がない。直接聞くしかない。私は振り返り神崎さんを追った。
そうじろう「こなた?」
お父さんの呼びかけを他所に居間を出た。
神崎さんは玄関で靴を履いていた。
こなた「ちょっと待って」
靴を履き終えると私を見た。そして微笑んだ。
あやめ「……泉さんのお父さんだったの、苗字が同じだったね、泉さんと同じような所が沢山あった、とても面白い人だった、これで私も貴女の父親に会ってお相子になった」
またそんな事を言って誤魔化す。
こなた「今度はなんの取材なの、もう私は関係無いんじゃないの、どうして……」
あやめ「……同僚が急病になってね……私はその代理で来たにすぎない、もともと編集部にあった取材だった、まさかこの家が泉さんの家だったなんて……」
こなた「取材って、お父さんの取材?、この前の取材とは関係無いの?」
神崎さんは頷いた。これは全くの偶然だったのか。そのまま神崎さんの言葉を信じるとして、それならこうして再会できたは千載一遇のチャンスだ。
こなた「教えて、何でつかさの手を強く握ったの、ボイスレコーダーを出したの?」
神崎さんは溜め息をついた。
あやめ「二人には謝っておいて……」
こなた「謝るなら自分で謝ってよ……」
神崎さんは黙ってしまった。
こなた「どうして黙ってるの……何で教えてくれないの、お稲荷さんの関係なら私達だって……協力できるし、協力してもらいたい」
神崎さんは玄関の扉を向き私に背中を見せた。
あやめ「ふふ、私はあの時、捕まっている筈だった……」
こなた「捕まるって……潜入した時の話し?」
あやめ「そう、まさか貴女がお稲荷さんのハッキング技術を継承しているとはね……しかも助けに来るなんて、これで私の計画はやり直しになった、これも何かの運命かしらね」
こなた「でも、私が来た時、神崎さんは怯えていたよ……」
あやめ「……それは私の覚悟が足りなかったから……」
こなた「覚悟って……そこまでして何をしようとしているの」
神崎さんは扉に手を掛けた。
あやめ「知りたければあのデータを調べなさい……どうせ何も分からないだろうけどね……もう行かないと……」
こなた「ちょっとまだ話が……」
私が言おうとすると扉を開けて出て行ってしまった。
この前の様な駆け引きは止めて自分の気持ちをストレートに話したつもりだった。それでも彼女は真実を話してくれない。
このまま追いかけてもこれ以上の話しは聞けないような気がした。




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