らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅M
[saga ]
2013/09/01(日) 14:03:49.51 ID:YemeJceD0
M
あれから数週間が経った。かがみは私の店にもつかさの店にも来なくなった。仕事が終わるとみゆきさんと礼のデータ解析をしているらしい。
私も手伝いたいところ、つかさもそう言っていた。だけど、行っても足手まといどころか邪魔になるだけだろう。ここはじっとかがみ達の報告を待つしかない。
こうしている間にも神崎さんもデータ解析をしているに違いない。私はメールや電話で連絡を取ろうとしたけど音信不通。潜入取材の時に泊まっていたホテルにも居ないようだ。
私達から逃げるように居なくなった神崎あやめ……何故私達を避けているのだろう。
いったい彼女の目的は何だろう。何をするにしても複数の方が効率は良い。この私が分かるくらいだから神崎さんだってそのくらい分かるはずなのに。
こなた「ふぅ〜」
あやの「珍しい、泉ちゃんが溜め息なんて……」
こなた「まぁ、いろいろありましてね、こんな私でも悩みの一つや二つはあるのですよ」
あやの「もしかして、かえでさんが店長を辞めるって言った件?」
こなた「そんなのもあったね……」
あやの「あれ、それじゃなかったの?」
不思議そうに首を傾げるあやの。
こなた「確かにそれもあるけど、つかさがかえでさんを励ましたおかげで現状維持はしているね、だけど、出産した後はどうなるか分からないよ」
あやの「そうね、でも、こればっかりは私達がどうこう出来るものじゃないでしょ、かえでさんの考えもあるし」
かえでさんの考えか。
こなた「ところでかえでさんの旦那さんは会ったことあるの?」
あやの「うん、何度か」
こなた「しかし、この店の関係者でもない人のによく結婚まで漕ぎつけたものだね、かえでさんが結婚するって言うまでまったく知らなかった」
あやの「何でも専門学校時代の知り合いだったって、在学中は特に恋人同士ってわけじゃなかったって言っていたけど……何が切欠になるか分からないね」
こなた「切欠ね……」
あやの「泉ちゃんだって何が切欠でそうなるか分からないよ」
こなた「そうかな〜」
『パンパン』
突然手を打つ音がした。音のする方を見るとかえでさんが立っていた。
かえで「はいはい、無駄な話しは止めて用のない人は帰宅しなさい」
私は早番で帰り支度をしている途中だった。
こなた「もうタイムカードは押したから大丈夫ですよ、私達の話し、聞いていました?」
かえで「話し?」
聞いていなかったみたい。さっき入ってきたばかりなのか。
あやの「そうそう、かえでさんの旦那さんの話し」
かえで「えっ?」
こなた「かえでさんからあまりその話し聞いてないから」
かえで「べ、別に私的な事を話す必要なんかないじゃない」
私は人差し指を立てた。
こなた「ちっ、ちっ、ちっ、分かってないな、かえでさん、そう言う話が一番面白いんだよ」
かえで「面白い?」
こなた「うん、例えば何回目のデートで愛し合ったとか、週に何回愛し合っているとか」
『バン!!』
激しく壁を叩くかえでさん。
かえで「下らないこと言ってないでさっさと帰りなさい!!」
こなた「ひぃ〜こわいよ〜かがみより恐いよ〜」
私は鞄を持って事務室の扉を開いた。
こなた「それではお先に失礼しま〜す」
かえで「待ちなさい」
かえでさんがマジな顔になった。
こなた「あ、あれは冗談ですから、冗談、はは、元気な赤ちゃんが生まれると良いですね」
慌てて取り繕うが表情は変わらなかった。
かえで「神崎さんはお稲荷さんを知っていたらしいわね、しかも真奈美とも知り合いみたいじゃない」
こなた「え、あ……な、なんでそれを」
かえで「つかさとかがみさんから聞いた、何故私に話してくれなかった、私を軽く見ないで欲しい」
こなた「いや、普通なら話していたけど……なんて言うのか、ほ、ほら、妊娠しているでしょ?」
かえで「私の身体を気遣ってと言いたいのか、余計なお世話よ、お稲荷さんの真実を知っている人間は一握り、知っているだけでなく理解しているのはもっと少ない、
あやのは理解者の一人、だけど、こなたの親友に全く理解できない人が居たわよね……確かみさおさんだったかしら」
こなた「みさきちは最初から物分りは良くない方だからしょうがないよ、今でも彼女は私達の話しをフィクションだと思ってるから」
みさきちは全く私やつかさの話しを信じてくれなかった。あやのが言ってもダメだから諦めていた。
かえでさんは首を横に振った。
かえで「物分り良し悪しや知識の量などは関係ない、お稲荷さんのを現実のものとして受け入れられるかどうかが問題、私達の様なのは特別で
むしろみさおさんの様なのが世間一般の標準的な反応なの、神崎さんがお稲荷さんを受け入れているのなら数少ない協力者になるはず」
かえでさんは神崎さんをつかさに会わせるのを黙っていたのを怒っているようだ。
こなた「かえでさんなら仲間にできたの」
かえでさんはまた首を横に振った。
かえで「つかさの手を強く握ってかがみさんを怒らせた、私も彼女が何を考えているのか全く分からない、多分あの時居ても何も出来なかった、
だけど、私も理解者の一人だから、それだけは忘れないで」
こなた「う、うん」
かがみもそう言っていたっけ。
あやの「それなら私も同じ、私にも話して欲しかった……」
そういえばそうだった。あの時声をかたのがつかさ、みゆきさんだけだった。つかさの一言でかがみを追加した。
こなた「あれは私の思い付きだったから、あまり深い意味は無くって……本当はつかさだけの予定だった」
あやの「そうだったの……でも、でもかえでさんと同じで私が居てもあまり効果はなかったかもね、みさちゃんをお稲荷さんの仲間に出来ないのだから」
あやのは少し苦笑いになった。
こなた「まぁ、もう終わった事だし、これからは皆にも協力してもらうようにするよ、二人ともありがとう」
二人は大きく頷いた。
かえで・あやの「お疲れ様〜」
店を出ると直ぐ隣につかさの店……入り口には定休日の看板が立て掛けられていた。今日は水曜か……そういえばもうすぐまなみちゃんの演奏会か。
きっとみなみとの練習につきあっているに違いない。つかさの家に遊びに行くのも止めるかな。たまには何処にも寄らずに真っ直ぐ帰ろう。
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