らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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207:こなたの旅L 6/5[saga sage]
2013/08/14(水) 14:04:40.06 ID:eUjWtErL0
 かがみは窓からあやのがレストランに入って行くのを確認した。
かがみ「……さて、私達二人きりになった、話してくれるわよね?」
私は話すのを躊躇った。
かがみ「私はあのレストランともこの洋菓子店とも利害関係のない部外者、しいて言えばつかさと姉妹関係であるだけ」
こなた「で、でも……」
かがみは真面目な顔になった。
かがみ「ここたがそこまで隠すなんて、かえでさんとの約束を優先したのか、それも良いかもしれない」
かがみは腕時計を見ると立ち上がった。
かがみ「……さっきのかえでさんの行動を見て思ったのだけど、つかさと握手をした時力いっぱいつかさの手を握ったのと似ているんじゃないかって」
こなた「似ているって?」
かがみ「かえでさんはつかさに真実を話すのを隠す為に誤魔化した、神崎もそれと同じって事よ」
こなた「誤魔化すって、つかさに隠すような事なんかないよ、初めて会うのだしさ……」
かがみは首を横に振った。
かがみ「神崎とつかさは以前会っているような気がする」
こなた「え、だってつかさが知っていたら私達がしていた事が無意味じゃん?」
かがみ「会うって言っても神崎の一方的な出会いかもしれない、例えばレストランが引っ越す前ならどう、彼女が客として入る可能性は?」
確かに彼女の実家とレストランが在った場所とはそんなに離れていない。
こなた「それはあるけど……でもそれで手を強く握る意味が分らない」
かがみ「そうね、かえでさんは悪阻の症状が出たから分かった、神崎は一体何故力いっぱい握ったのか、病気じゃなさそうだけど……それが分からない……ごめん、
私はもう時間だ、帰るわよ、皆によろしく言っておいて、そして、つかさの会合の邪魔をしてごめん……」
何故か凄い説得力だった。かがみの弁護士としての観察なのか推理なのか……かえでさんと神崎さんを比べるなんて……
かがみは店の扉に手を掛けた。
こなた「かえでさん……店を辞めて田舎に戻って……そう言っていた……」
かがみは扉を開けるのを止めた。
かがみ「……あの店を手放すって、店はどうするのよ?」
こなた「私かあやのに店長になれって……」
かがみは私に近寄り両手で私の肩を握った。
かがみ「凄いじゃない、かえでさんに実力を認められたのよ」
こなた「うんん、断った……そしたらあやのでもつかさでも良いなて言っちゃってさ……」
かがみは両手を放した。
かがみ「バカね、そう言う時はいやでも引き受けるのよ」
こなた「だってレストランかえででしょ、店長が変わったら可笑しいじゃん」
かがみは笑った。
かがみ「ふふふ、それなら店名を変えれば済むじゃない……ふふふ、でも、こなたらしい」
私は少し不機嫌な顔にした。私の顔を見てかがみは笑うのを止めた。
かがみ「分かっているわよ、かえでさんが居なくなるのが淋しいんでしょ」
こなた「え、べ、別にそんなんじゃ……」
かがみ「こなたがツンデレにならなくていいから、素直になりなさいよ」
まさか、かがみから言われるとは思わなかった。
こなた「う、うん」
かがみは窓からレストランの方を見た。
かがみ「だったら素直にそう言いなさいよ、つかさなら形振り構わず言っている……今頃、もう言っているかもね」
こなた「でも……」
私が言おうとするとかがみは割り込んで続きを言わせなかった。
かがみ「この店の留守番するくらいの時間ならまだあるわよ、行きなさいよ、丁度つかさとあやのも行っているし絶好の機会じゃない、それでもダメなら諦めなさい」
私が行くとつかさの店が留守になる。私はそう言うとしていた。ここはかがみに甘えるとしよう。
こなた「……それじゃ……行ってくる」
かがみ「私からも一言、かえでさんの料理が食べられなくなるのはとても耐え難いって……そう伝えて」
こなた「うん」
私はレストランに向かった。




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