らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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188:こなたの旅 J 4/5[saga sage]
2013/07/15(月) 21:33:09.47 ID:AiDLb0Nc0
神崎さんはこの前の時と同じ場所で町の景色を眺めていた。私は更に彼女に近づいた。
あやめ「この景色を今でもこうして見られるのは泉さん、貴女のおかげだったなんて……私は……」
これって、ビルで別れ際の時に言い掛けたのを言うつもりなのかな。私は何もしないでそれを待った。
あやめ「私は……貴女を見掛けだけで判断してしまった、「そんな事なんか出来るはずない」……そう思っていた、真実を見抜けなかった、
    曇った目では真実は見抜けない、記者失格ね……それに私は貴女を危険に曝してしまった……」
こなた「まぁ、誰も私がそんなのを出来るなんて思わないから、気にする必要なんかないよ……」
あやめ「……今の所潜入されたって報道はない、いや、停電の話しすら出ていない、きっと只の事故として処理された、完璧じゃない、どこでそんな技術を……」
ここで誤魔化しても意味ないかな。
こなた「木村めぐみ……さんから教えてもらった、あのUSBメモリーはめぐみさんから貰ったもの、もちろん中身の構造なんか全く分からない、でもそれを使う事はできる」
車の構造は知らなくても運転は出来る。それと同じようなものかもしれない。
私は財布からSDカードを取り出し神崎さんに差し出した。
あやめ「木村……めぐみ……」
神崎さんはSDカードを受け取とった。
あやめ「小林かがみ……貞子Y麻衣子、小早川ゆたか……貞子H麻衣子、田村ひより……この三人の共通点、調べてすぐに分かった、陸桜学園の卒業生……もしかして泉さん?」
こなた「ビンゴ、私も陸桜学園出身……でも今頃になってそんなのを調べるなんて……本当にプライベートは調べないないみたいだね……」
あやめ「それが私のポリシーだから、小早川さんは以前取材した事がある……ふふ、それにしてもどこにどんな接点が出来るなんて分からないものね……」
神崎さんは苦笑いをした。
こなた「これでミッション終了だね、結構楽しかった、こんなのはレストランで働いていたら味わえなかったよ」
あやめ「いや、まだ終わっていない、教えて、どうやってこの神社を寄付した、そして資金は?」
身を乗り出しで来た。これは記者としての好奇心なのか。それとも個人的に聞きたいのか。
こなた「話す前に……条件がある」
あやめ「条件って?」
こなた「私の事を記事にしないって約束して……」
あやめ「そうか、以前私はそんな話しをした……まさか貴女がその本人とは思わなかったから興味を持ってもらうように話しただけ、約束する、記事にはしない」
あっさり約束をしてくれた。かえでさんやかがみの言う通りだった。でも、……疑ってもどうしようもないか。彼女を信じるしかない。
こなた「げんき玉作戦、私はそう名付けた」
あやめ「げんき玉……それって〇〇〇〇ボールで、生き物の元気を少しずつもらって大きな力にする技……」
こなた「当たり、その通りだよ、お金の取引に出る端数を切り取ってスイス銀行に貯めていく」
あやめ「なるほどね、取られた本人はそれに気付かない……取られた量は少なくなくても塵も積もれば山となる……まさにげんき玉そのものじゃない、もしかして私も
    取られたのかしら……」
こなた「さぁね、取られたかもしれない、私自身も取られたかもね」
神崎さんは私の目を見て話し始めた。
あやめ「巨大な力に立ち向かい泉さんはこの神社を守った……誰の為にそんな事を」
こなた「誰の為にって……誰だろう……つかさの為かな」
あやめ「つかさ……あの洋菓子店の店長の?」
こなた「うん」
あやめ「私、闘う女性は好きだな……」
真顔で何を言ってるの……この人。まさか……
こなた「へ、な、なにをいきなり、私はそんな気なんか全くありませんよ……」
神崎さんは笑った。
あやめ「何勘違いしてるの、強い物に立ち向かっていく女性の事を言っている、泉さんはまさにその通りじゃない」
こなた「別に私は戦士とかじゃないけど……」
神崎さんは私に背を向けて景色を見出した。
あやめ「さて、これでスッキリした、泉さんの手伝いも全て終わり、もうこれで貴女は自由だから、もう私に関わらなくて済む」
こなた「関わらなくて済むって?」
あやめ「もう二度と会う事はないでしょうね、短い間だったけどありがとう」
な、何だって、そんなのってないよ、一方的すぎる。
こなた「ちょっと待った、まだ私の話しは終わっていないよ」
あやめ「これから先は私の仕事だから……これ以上貴女を巻き込みたくない」
こなた「もう充分巻き込んでいるよ……」
あやめ「泉さんを危険な目に遭わせたのは悪かった、店長さんにも謝っておいて、さようなら」
自分の話しはしないつもりなのか。そっちがその気なら私にも考えがあるよ。
神崎さんは階段を下りようとした。
こなた「さっき渡したSDカード、データを圧縮して保存していてね、その圧縮方法が特殊で私が持っているUSBメモリーが無いと解凍できないよ」
神崎さんの足が止まった。
こなた「無理に解凍しようものならたちまち自己破壊するようになってる……」
神崎さんは私の所に戻ってきた。
あやめ「とう言うつもり、私を脅そうなんて……」
こなた「もう、騙し合いはやめようよ」
あやめ「騙し合い?」
こなた「そうだよ、私も全てを話している訳じゃない、神崎さん、貴女もね」
あやめ「何を言っているのか分からない……」
さて、今までずっと神崎さんのペースだったけど今度からは私のターンだからね。




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